介護施設で老いを考えた:/38 ケアハウス/1 /宮崎

7月30日17時1分配信 毎日新聞

 ◇自力で生活、入居費に差
 これまでさまざまな介護施設を見てきた。だが、これから紹介する「ケアハウス」は、この連載で登場してきた介護施設とは性格がかなり違う。
 高齢者の「終(つい)のすみ家」の一つではあるが、主な入居者はほぼ自力で生活できるお年寄りなのである。
 認知症の人たちが家族のような少人数で暮らす「グループホーム」、介護度が最も重い人が入る「特別養護老人ホーム」、それより軽度の人たちが入る「老人保健施設」。これらの「介護施設」では、利用する高齢者たちはしばしば「入所者」と呼ばれる。一方、ケアハウスや有料老人ホームなどの利用者は「入所者」ではなく「入居者」だ。
 実は、国はすべての介護施設の利用者を一律に「入居者」と呼ぶよう施設側へ求めているのだが、現場の感覚では「入所」と「入居」との間には相当な隔たりがある。
 グループホーム、特別養護老人ホーム、老人保健施設などへ「入所」できるのは、介護保険を使える人だけだ。自宅では自立した生活ができず、介護が不可欠な人たちである。やむにやまれず「入所」に至る人たちだ。
 一方、ケアハウスや有料老人ホームの利用者の多くは、自分の意思によって「入居」を希望する人たちである。中でもケアハウスの場合、入居時には介護保険を使わないで暮らせる高齢者を想定する施設が多い。
 有料老人ホームの中には、入居時に「要介護」の人でも入れる施設がある。ただし、その場合でも、本人が申請してヘルパーを入居先へ呼んだり、デイケアに出かけたりする。介護保険の利用は、本人と保険側との契約だ。施設側も極力入居者の相談に乗り、介護保険を利用するための協力はする。だが施設側はあくまでも第三者であり、住居の提供者という立場なのである。
 ではケアハウスと有料老人ホームは、どう違うのか。簡単に言えばケアハウスは社会福祉法人が運営するのに対し、有料老人ホームの多くは民間経営である点が違う。
 税金が投入された社会福祉法人が運営するケアハウスは、営業が第一の目的ではない。このため低所得者が入居できるように入居費を安く抑えることをはじめ、サービス過剰を抑えるさまざまな規制がある。入居者の所得によって入居費も変わる。その点では、県営や市営のアパートに近い性格かもしれない。
 一方、民間経営の有料老人ホームは、純粋なビジネスである。利用者の需要があれば、いくらでも高価で豪華なサービスが提供できる。極端な話、玄関にシャンデリアを付けたり、風呂を大理石で飾ることもできる。有料老人ホームは高齢者向け豪華マンション、あるいは豪華ホテルといったイメージだろうか。
 本編では、まずケアハウスを訪ねてみよう。【大島透】

沖縄5項目トップ じゃらんが旅行者に人気調査

7月30日10時5分配信 琉球新報

 リクルート(東京)の旅行部門「じゃらんリサーチセンター」は29日、全国1万4千人の宿泊旅行者を対象に実施した「じゃらん宿泊旅行調査2009」の結果を発表した。それによると、全7テーマについて人気度を調べた都道府県別ランキングで、沖縄が「地元ならではのおいしい食べ物が多かった」など5テーマでトップに輝き、今回で4度目を迎える同調査で過去最多の首位獲得となった。
 1位を獲得したのは、ほかに「魅力のある特産品や土産物が多かった」「魅力的な宿泊施設が多かった」「地元の人のホスピタリティ(もてなし)を感じた」「大人が楽しめるスポットや施設が多かった」の4設問だった。
 リクルートは「施設などのハード面、ホスピタリティーや料理などのソフト面の両方で評価が高い。さらに沖縄に誘客するには、この両面をPRすることが大切だろう」と分析した。
 内訳をみると、「おいしい食べ物」は昨年の5位から浮上し、沖縄そばやゴーヤーチャンプルーが人気だった。「特産品や土産品」でも琉球ガラスや泡盛などの人気が高く、リクルートは「ほかの都道府県に比べ郷土料理や特産品が多数挙げられた」と説明。特色ある伝統文化が魅力につながっているようだ。
 一方、露天風呂や温泉旅館など伝統ある旅館の人気が高い大分県などを抑えて1位となった「魅力的な宿泊施設」では、リゾートホテルや海を望めるオーシャンビューホテルが人気を集め、沖縄旅行に伝統文化だけでなく高級感や開放感を求める需要も表れた。
 ホスピタリティーは4年連続1位で2位の鹿児島県を15ポイント以上引き離しており、根強い魅力となっている。
 残る2項目「子どもが楽しめるスポットが多かった」「若者が楽しめるスポットや施設が多かった」も東京ディズニーランドを擁する千葉県に次ぐ2位だった。また沖縄美ら海水族館は大人、子どもの両者から強い支持を得た。

■地元ならではのおいしい食べ物が多かった
   全体平均 54.1
1位 沖縄県  72.0
2位 高知県  71.5
3位 香川県  70.8
4位 鹿児島県 69.9
5位 北海道  69.8

■魅力のある特産品や土産物が多かった
   全体平均 41.6
1位 沖縄県  68.9
2位 鹿児島県 59.9
3位 京都府  59.6
4位 高知県  58.9
5位 長崎県  57.0

■魅力的な宿泊施設が多かった
   全体平均 36.6
1位 沖縄県  55.6
2位 千葉県  51.5
3位 大分県  49.7
4位 熊本県  45.3
5位 長崎県  44.0

■地元の人のホスピタリティを感じた
   全体平均 25.5
1位 沖縄県  56.4
2位 鹿児島県 40.6
3位 秋田県  37.9
4位 高知県  35.3
5位 宮崎県  34.6

■大人が楽しめるスポットや施設が多かった
   全体平均 41.3
1位 沖縄県  59.3
2位 千葉県  59.2
3位 京都府  58.5
4位 奈良県  54.5
5位 東京都  50.6

人気の新築マンション&一戸建ては? 2009年上半期の結果

7月27日14時3分配信 Business Media 誠

 生活の中心となる家。金融不況下で不動産市場も低迷しているが、その中でも人気のある新築分譲マンションや新築一戸建てはどの物件なのだろうか。

 ネクストの調査によると、新築分譲マンションで最も人気が高かったのは「Brilliaマーレ有明」(東京都江東区)だった。Brilliaマーレ有明の竣工は2009年春。地上約110メートルにある最上階33階は「THE33」と名付けられ、1フロアすべてを利用したコモンスペースとなっている。プール、スパ(大浴場・サウナ・露天風呂など)、バー、テラス、ジムなどがあり、内部デザインはグランドハイアット東京なども手掛けたデザイン集団「スーパーポテト」が担当している。

 2位以下は「二子玉川ライズ タワー&レジデンス」(東京都世田谷区)、「BEACON Tower Residence」(東京都江東区)、「ホームズ世田谷松原」(東京都世田谷区)、「クレストタワー品川シーサイド」(東京都品川区)が続いた。ネクストでは「数年来タワーマンション人気が続いているが、それ以外では大規模物件や値ごろ感のある物件がトップ10入りを果たした」とコメントしている。

 新築一戸建てで最も人気が高かったのは「『リブラの街』千葉ニュータウン中央」(千葉県印西市)だった。千葉ニュータウン中央駅を中心に整備され、学校や商業施設は徒歩圏内。共有地に常緑樹を植えるなど、光や風、緑を積極的に取り入れたことで、エアコンなどに頼らない健康的な空間を生み出したという。

 2位以下は「ブライトアベニュー西日暮里」(東京都荒川区)、「GH戸塚Fine*fine」(神奈川県横浜市)、「都快 東新小岩2丁目」(東京都葛飾区)、「ガーデンオアシス住之江公園南」(大阪府堺市)が続いた。「『交通の利便性』『周辺環境の充実(子育て環境、商業施設)』に優れた物件が2008年度に引き続きランキング上位を占める結果となった」(ネクスト)。

 「HOME’S新築分譲マンション」および「HOME’S新築一戸建て」のアクセス数などをもとにした調査で、集計対象物件は新築分譲マンション2703物件、新築一戸建て(宅地含む)6485物件。調査期間は1月1日から6月30日。

「すしや冷やしタヌキ食べたい」帰還直前の若田光一さん会見

7月27日9時3分配信 産経新聞

 国際宇宙ステーション(ISS)での生活が残り少なくなった若田光一さん(45)が27日未明(日本時間)、地上と衛星回線でつないだ記者会見を行った。31日に帰還予定の若田さんは「名残惜しいが、4カ月半にわたるマラソンを走りきったので思い残すことはない」と元気な笑顔を見せた。

 現在ISSには、若田さんが帰還時に搭乗する米スペースシャトル「エンデバー」の乗組員らを加えた過去最多の13人が滞在。自らも貢献した日本実験棟「きぼう」の完成について、「ここにいる仲間や各国の管制室とのチームワークがあって初めてできた」と振り返った。

 帰還後は、重力に慣れるためのリハビリを行う若田さん。「無理をせずにインストラクターの指示に従い、しっかり体調を整えたい」と心構えを語りつつ、「ここにはお風呂がないのでゆっくりと温泉に入ったり、すしや冷やしタヌキを食べたい」と久しぶりの地上を楽しみにしている様子だった。

災害時には「濾過装置」に早変わり 日本ベーシックが据え置き型浄水器

7月26日20時25分配信 産経新聞

 災害用浄水器メーカーの日本ベーシック(川崎市中原区)は、通常はキッチンなどで据え置き型浄水器として使い、被災時には取り外して手動ポンプと結合し、災害用浄水器として使える新製品「シクロクリーン プロミネント」を発売した。

 新製品は、他社の家庭用浄水器と同様に毎年1回のカートリッジ交換で、いつ災害が起きても風呂の残り湯などを飲料に変える能力が維持されており、メンテナンスの手間がかからない。直販やホームセンターなどで家庭向けに売り込んでいく。

 大規模災害時には、市民が自ら3日分程度の食料や飲料水を準備することが自助防災の目安になっている。しかしペットボトルを多数確保するにはスペースが必要で、しかも消費期限が切れないよう定期的な入れ替えも求められる。また、災害専用の濾過(ろか)装置を確保する場合は、フィルター部が経年劣化する心配もある。

 新製品は被災時に手動ポンプを取り付けることで毎分約2リットルの濾過が可能。フィルターは活性炭、不織布、中空糸膜を組み合わせたタイプで、風呂の残り湯やプールの水などを飲料用にできる。

 価格は4万9350円で、交換用カートリッジが9870円。蛇口がシャワーなどになった特殊タイプには付けられないが、通常の浄水器を取り付けられる蛇口ならば適応する。初年度の販売目標は5千台。

東京都、「打ち水」に再生水を無料提供

7月22日9時2分配信 サーチナ

 東京都下水局は21日、都内各地で行われる「打ち水」に「再生水」の使用を推進すめため、芝浦(港区)、有明(江東区)、落合(新宿区)の各水再生センターで、「再生水」を無料で提供すると発表した。無料提供期間は、土日を除く7月23日から8月21日まで。

 再生水とは、通常の下水処理に加え、さらに高度な処理を施した水のこと。現在では、トイレ用水などの雑用水や、樹木灌水・防災用水、せせらぎや清流の復活水などの環境用水に利用され、都市の貴重な水資源となっている。

 今回の試みは、お風呂の残り湯などの二次利用水を、「ひしゃく」や「じょうろ」を使い、みんなで一斉に打ち水をすることで、夏の東京の温度を少しでも下げようという試みの一環。(情報提供:エクール)

疲れた様子、避難所で一夜=特養施設の入所者ら-山口

7月22日11時13分配信 時事通信

 大雨による土砂が流れ込んだ山口県防府市の特別養護老人ホーム「ライフケア高砂」の入所者約90人は21日夜、同市内の病院や老人施設など約20カ所に移り、不安な一夜を過ごした。中には、疲れからか体調を崩した人もいた。
 防府市の三田尻病院には同日夕から夜にかけ、14人が一時避難所などから到着した。
 「皆さん、疲れた様子だった」と同病院の事務長。うち1人は体調を崩しているという。泥まみれのまま移ってきた人もおり、急いで風呂の用意をして対応した。
 同市内の老人保健施設「はくあい」にも、高砂の入所者が避難、軽い食事を取った後に休んだ。施設の職員によると、一時避難所だった県立衛生看護学院では、学生が入所者についた泥をタオルでふいて落とし、衣服を替えるなどしていたという。 

花火:夏の夜空、輝く大輪 各地で打ち上げ 筑後川花火大会は来月5日 /福岡

7月16日16時1分配信 毎日新聞

 夏の風物詩、花火大会が今年も筑後地区の各地で開かれる。西日本最大級とされる久留米市の「筑後川花火大会」(久留米市などでつくる実行委員会主催)など、今月から来月にかけて目白押しだ。主な花火大会を紹介する。
 筑後川花火大会は、8月5日午後7時40分からで、水天宮対岸(同市長門石)と小森野橋近くの河川敷(同市小森野)の2カ所から打ち上げられる。今年で350回目を迎えることから、記念のナイアガラ花火(全長120メートル、高さ25メートル)と紅白の打ち上げ花火で開幕する。
 1万8000発を打ち上げる予定で、河川敷沿いに小森野▽篠山▽鳥栖▽長門石▽京町▽みやきに見物会場が設けられる。京町会場では、対岸の打ち上げ場所と距離が近いため、迫力ある花火が見られる。篠山会場は他会場より比較的広く、静かに楽しみたい人にお勧めだ。直径300メートルの大輪が開く1尺玉は、篠山会場からがよく見える。
 会場付近の道路は同日午後6時半~同10時半まで交通規制される。強風の場合は隔日で延期される。問い合わせは実行委事務局(0942・32・3207)。【丸山宗一郎】
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 ◇筑後地区、主な花火大会
 【7月】
 ★大蛇山FireFestival
 18日午後8時、大牟田市岬町の石炭産業科学館北側。打ち上げ約6000発。大牟田観光協会(0944・52・2212)。
 ★みやま納涼花火大会
 20日午後8時、みやま市瀬高町の矢部川に架かる瀬高橋近くの河川敷。打ち上げ約8000発と仕掛け7基。みやま市商工会(0944・63・8000)。
 ★夢 HANABI 2009
 25日午後7時45分、小郡市大保の市運動公園前の宝満川河川敷。打ち上げ約8000発。みい青年会議所(0942・72・8137)。
 ★筑後川温泉花火大会
 28日午後8時、うきは市浮羽町古川の筑後川温泉河川敷。打ち上げ約3000発。同市農林商工観光課(0943・75・4975)。
 【8月】
 ★大川花火大会
 8日午後8時、大川市大野島の筑後川総合運動公園。打ち上げ約6000発と仕掛け5基。同市インテリア課(0944・87・2101)。
 ★有明海花火フェスタ
 23日午後8時、柳川市橋本町の学童農園むつごろうランド周辺。打ち上げ約7000発や、全長1キロのナイアガラも。同市観光課(0944・73・8111)。
 ★田主丸花火大会
 30日午後7時半、久留米市田主丸町片の瀬の片の瀬公園河川敷。打ち上げ約6000発と仕掛け10基。久留米観光コンベンション国際交流協会田主丸事務所(0943・72・4956)。
〔筑後版〕

走った! 吐いた! 小出恵介&林遣都、鍛え上げられたランナーの肉体美をアピール!

7月15日22時45分配信 cinemacafe.net

直木賞作家・三浦しをんによる人気小説を原作に、陸上未経験者が大半を占める寄せ集めの大学陸上部が、学生ランナーの夢の舞台である箱根駅伝出場を目指すというドラマを描いた青春映画『風が強く吹いている』。10月31日(土)に公開を迎える本作の完成報告記者会見が7月15日(水)に、箱根駅伝のスタートおよび最終ゴール地点である東京・大手町の一角で行われ、主演の小出恵介を始め、林遣都、中村優一、川村陽介、斉藤慶太、斉藤祥太、ダンテ・カーヴァー、橋本淳、森廉、内野謙太ら10名の寛政大学陸上部員と大森寿美男監督が出席した。

故障を抱え、一度は走ることをあきらめるも再び箱根を目指すことを決意する、寛政大学陸上部の中心的存在であるハイジを演じた小出さん。撮影をふり返り「本当に寒い時期に、朝から走って、走って、走って…結構過酷でした。夏には合宿を行ったんですが、狭い部屋にみんなで雑魚寝して、一緒に風呂に入ったりご飯を食べたりして、そうした経験が結束力を強めたと思います」とチームの絆の強さを強調した。だが、練習は相当ハードだった模様で「結構、吐いてました」という。「夏に僕自身、一度体調を崩して入院したことがあったんですが、退院して歩くのもままならない内に練習がスタートしたんです。最初に代々木公園で、炎天下に5キロ走ったときは…草むらにうずくまってました」と明かした。そして、撮影を通じて「タスキを渡すという重み、素晴らしさを感じることができました」と感慨深げに語った。

二浪一留で、陸上部の中では一番年上。ヘビースモーカーの“ニコチャン”に扮した川村さんは小出さんとは『ROOKIES』に続いてチームメイトを演じることに。「ニコチャンという名はニコチンから来てます。タバコを吸ってたヤツが箱根を目指す、走るってどうなんだろうとも思いましたが(苦笑)、そこに至るまでの変化の過程、ギャップを楽しんでいただけたらと思います」と語った。

“あの”CMですっかり知名度を得たダンテさんは、アフリカからの国費留学生ながらも陸上未経験のムサを演じた。ちなみに、ダンテさん自身は元々短距離ランナーで、100メートルで10秒台の記録を持つスプリンターだったとか。「(撮影は)すごく楽しかったです。スタッフもキャストのみんなもすごく優しかったです。この映画を観たら、走りたくなります」とアピールした。

陸上部の良心とも言うべき存在である“神童”に扮した橋本さんは、トレーニングによる変化を尋ねられ「走ったことで細い筋肉がついて、みんな、すね毛さえなければ女性モデルよりもきれいな下半身になったと思います(笑)」と自信ありげにコメント。

そして、陸上部のエースであり、高校時代に事件を起こして陸上から遠ざかるまでは“天才”の名をほしいままにしていた天性のランナー、カケルを演じた林さんは「箱根駅伝に対して、失礼のないようにという思いで、本当に箱根に挑むような気持ちで臨みました」と真摯な表情で語った。実は林さんは、練習に参加していた大学の駅伝部から「映画が終わったらうちに通えば?」とオファーを受けたとか。「本当は走るのは好きではないので」と照れくさそうに語ったが、厳しい練習の最中に、いわゆる“ランナーズハイ(長時間走り続けることで気分が高揚してくる作用)”の状態に陥った体験も告白。「快感で、足が自動的に回転するような感じで、どこまでも行けそうな気になりました」とふり返った。さらに「僕はみんなと比べても体が細いんですが、そこから生まれた奇跡的な腕の筋は、自慢できるポイントです」と肉体美をアピールした。

在学中に司法試験にも合格した理論派の秀才・ユキを演じた森さんは「(箱根駅伝は)日本の大事なイベントであり、それに恥じないようにみんな一丸となってがんばりました」と語った。

クイズ番組が大好きな雑学王、その名も“キング”を演じた内野さんは、これまでほとんど運動経験がなかったそうだが「走ったことで、ガニ股が治りました(笑)」と意外な効果を明かした。

中村さんが演じたのは“王子”。その名の通りの甘いマスクを持ちながらも、興味があるのは漫画だけというオタクで、部内では一番の運動音痴の存在。「爽快感のある映画に仕上がっています。部員たちが成長していく過程を見ていただければと思います」と語った。中村さんは撮影を通じて走りまくったことで「体調が良くなりました」とニッコリ。ちなみに、メンバーの多くが撮影が終了したいまも走ることを続けているという。

双子の兄・ジョータを演じた斉藤慶太さんは「最初は長かった5キロが、『5キロってこんなものか』と思える距離になりました」と成長を実感している様子。映画では、本来弟の慶太さんが兄のジョータを、祥太さんの方が弟のジョージを演じたが、祥太さんは「兄と弟の関係が逆ですが、全く気にならなかったです。走りに関しては、みんなが自信を持って『走った』と言えます」と力強く語った。

大森監督は映画について「現場は過酷で『役者はいま、吐いてます』という報告が何度もありました。走りも、演技も自然体で素晴らしく、素敵な映画になっています。その場に本当にいるような臨場感と人が走る、人とつながるというシンプルな美しさを描きました。映画の中で登場人物たちが過ごす時間、味わう感動、感じる風を映画を観た人にも体験してもらえると思います」と自信のほどをうかがわせた。

『風が強く吹いている』は10月31日(土)より全国にて公開。

日奈久の人気大きく実れ 「ばんぺい湯」が完成 八代市 18、19日に開湯記念祭

7月15日7時7分配信 西日本新聞

 熊本県八代市が改築を進めていた日奈久温泉センター「ばんぺい湯」が14日完成し、報道関係者などに公開された。18日にオープンする。開湯(かいとう)600年の記念イベント「日奈久丑(うし)の湯六郎祭」も18、19の両日、同温泉街で繰り広げられる。

 日奈久温泉は室町時代の1409年、父の刀傷の治癒を祈願した浜田六郎左衛門が日奈久海岸で温泉を見つけたのが起源とされている。

 「ばんぺい湯」は、肥後細川藩の藩営温泉からの歴史を受け継ぐ施設。老朽化に伴い、昨年から約5億5千万円を投じて解体、建て直した。これまでも数回改築されてきたが、今回は大正期の木造2階建ての写真を参考に正面玄関に装飾板の唐破風(からはふ)を施している。

 3階建てで、延べ床面積約1300平方メートル。1階が地元住民用の公衆浴場(入湯料大人200円)、2階が大浴場(同500円)、3階が家族風呂(入湯料以外に利用料1000円と1500円)で、41台収容の駐車場を備える。

 日奈久は温泉地として栄え、かつては観光客が年間30万人を超えたが、現在は約8万人に減っている。市は「ばんぺい湯」に人気回復の期待を込める。住民も「開湯600年を機に地域活性化を」と実行委員会を結成、18、19両日は温泉発見の物語を題材にした市民劇や路地裏巡りツアーなどを予定している。

 同市日奈久出張所=0965(38)0614、日奈久温泉観光案内所=0965(38)0267。