「麻生さん入った風呂はイヤ」 首相公邸改修乱れ飛ぶ憶測

鳩山幸首相夫人が「麻生前総理が入った風呂に入りたくない」というので、1千万円の税金を使い首相公邸の風呂場を改修工事したのではないかーー。自民党の高市早苗衆議院議員がこんな内容の質問主意書を提出した。これに対し鳩山由紀夫首相は風呂場の改修工事はしていない、との答弁書を出したが、幸夫人が公邸設備への不満を漏らしていたことなどから、「本当は改修したのでは」などとさまざまな憶測が乱れ飛んでいる。

内装補修や床改修には413万円かけた
事の発端は10年2月12日の衆院予算委員会。自民党の与謝野馨衆議院議員が鳩山首相に対し、09年10月末に公邸に入居した際の改修について質問した。首相は「公邸のお風呂を改修した」と述べたが、同日の記者「ぶら下がり」では、「調べてみたところ、寝室は改修したが風呂は改修していない」と修正発言。「どのようにして、公邸を改修したか、という理解をしていなかった節がある」などとあやふやな答えだった。

高市議員はこの日、「総理大臣公邸の風呂場改修工事について」の主意書を提出した。幸夫人が「麻生前総理が入った風呂に入りたくない」という理由から風呂場を改修。風呂場は05年3月に作られたまだ新しいものにもかかわらず、費用は内閣官房報償費(機密費)から捻出した。こうしたことは複数の国家公務員が証言しているものであり、「真偽をはっきりさせるため」政権交代後に行われた公邸の工事や新たに購入した全ての備品の名前、金額、代金支払いの原資を明らかにしてほしい、というものだった。

鳩山首相は10年2月23日付けで答弁書を衆議院議長に提出。風呂場の改修工事の事実はない、とした。ただし、「経年劣化」に伴い内装補修や床改修は実施していて、合計で413万円。また、洗濯乾燥機2台を購入、61万円かかった。これらの経費は(項)内閣官房共通費(目)総理大臣官邸業務庁費から支出している、と書いている。

ネットでは鳩山夫妻が風呂場を改修してもおかしくはない、という見方も結構目立つ。幸夫人が公邸に不満を持っていると報じられていたからだ。「週刊文春」(12月31日・1月7日新年特大号)によれば、

「『広すぎてお化けが出そう』『誰かにみられている気がする』『4年間これが続くのね』などと、愚痴をこぼしています」
という鳩山家知人のコメントが掲載されている。特に気に入らないのが台所だ、としている。

ネットでは、「麻生総理が使った風呂場ならば、もっと毛嫌いしているのではないか」といった推測も出ている。

CO2減らす 新給湯設備

∞ 小野川温泉で導入「スパ・ヒーポン」

 老舗(しにせ)の温泉宿が、温暖化対策に乗り出した。創業100周年を迎えた米沢市小野川温泉の「鈴の宿 登府屋(とう・ふ・や)旅館」(遠藤章作社長)は今月、灯油を使うボイラーを撤去し、温泉の排湯を熱源に有効利用して冷暖房と給湯を行う新設備「スパ・ヒーポン」を導入した。年間約60トンの二酸化炭素(CO2)削減につながるという。(内藤文晴)

 ∞ 排湯を熱源に

 スパ・ヒーポンは北海道や中部地方で約30カ所の実例があるが、東北では初めて。

 仕組みは、風呂からあふれる温水を排湯槽に集め、「ヒートポンプ」と呼ばれる技術で熱エネルギーを回収。その熱で湯や冷水を作り、冷暖房や給湯に使う。排湯の温度は40度前後だが、水を65度まで加熱できるという。
 ボイラーで年間29トン消費していた灯油を使わなくなり、年間58トンのCO2を削減できる計算だという。電気代が年間54万円かかるが、ボイラーの音で使えなかった部屋が使えるようになり、費用は4・4年で回収できる見込み。エコ担当の遠藤直人さんは「深夜料金の電気を使い経済的。ボイラーと違って原油高騰の影響を受けない」と話す。

 登府屋旅館は、経済産業省が進める「国内クレジット制度」に事業計画を申請し、認証を目指している。CO2削減分を他企業と取引できる制度だ。

【動物スナップ】サルも風呂好き、東武動物公園のサル山に露天風呂

東武動物公園(埼玉県宮代町)のサル山に、2月の土曜限定で露天風呂が登場、約40頭のサルが入浴を楽しんでいる。

 サルは冬の寒さで互いの体を寄せ合うため、過度に毛づくろいをして脱毛がひどくならないよう、同園が3年前に始めた。お昼前からお湯をはり、入浴剤代わりにリンゴやミカンを浮かべる。

 露天風呂が登場するのは残すところ20、27日のみ。同園は「泳いだり気持ちよさそうに目を閉じたり、個性あふれる姿が楽しめます」とPRしている。

甘い湯ぅわく

バレンタインデーの14日、金沢市神宮寺のスーパー銭湯「和おんの湯」では、甘い香りを漂わせた“チョコ湯”が登場し、訪れた客たちが体全体で茶褐色の湯を味わった。

 様々な変わり種風呂を企画することで知られる同店では、バレンタインの季節にあわせたチョコの湯は6回目の実施。今年は、カカオエキスとカカオバターを配合した「ショコラの湯」を用意した。「一番の効能は、香りで癒やされるところ。美肌にも効く」(同店)といい、その甘い香りに誘われるように男性客が次々にチョコ湯につかり、滑らかな肌触りを楽しんでいた。

 父親と一緒に訪れた金沢市芳斉の三島久幸(ひさこ)ちゃん(5)は「好きなチョコの甘いにおいがする」とはにかんだ笑顔。妻からはチョコをもらえなかったという父の純正さん(42)も「代わりに飲んでいきます」と冗談交じりに話していた。

(2010年2月15日 読売新聞)

ホテル宿泊客の男性、浴槽で死亡 東京

14日午前11時15分ごろ、東京都西東京市谷戸町のホテルから「浴室で男性が死んでいる」と119番通報があった。警視庁田無署によると、客室の湯が張られた浴槽内で50~60代の男性が死亡していた。目立った外傷はないが、部屋は無施錠だった。同署が死因や身元を調べるとともに、事故と事件の両面で捜査している。

 同署の調べでは、男性は浴槽内でうつぶせの状態で見つかった。争った形跡はなく、財布が荒らされた様子もなかった。鍵は室内にあったという。

 同署によると、男性は同日午前0時過ぎにチェックインした。女性が一緒だったとみられ、同署が詳しく調べている。

「赤ちゃん大満足プラン」人気 霧島市隼人のホテル

霧島市のホテルが提供する、赤ちゃん連れ家族向けの宿泊プランが人気を呼んでいる。おむつや粉ミルクのほか、おもちゃや入浴グッズを用意。朝食も部屋で食べられる気配りに、口コミで評判が広がり、開始1年半ほどで利用者は延べ1000組を超えた。
 スパホテルYou湯(同市隼人町姫城)が2008年6月から提供している「赤ちゃん大満足プラン」。芝光男支配人(47)が「朝から晩まで育児にかかりっきりだと疲れもたまる。特にお母さんにゆっくりしてもらえるプランを」と企画した。
 少ない荷物で旅を楽しめるよう、主要5社のおむつ、ミルク約10種類、お尻ふきを用意。ベビー布団のほか、部屋と家族風呂にはおもちゃを置く。
 特に好評なのが、朝夕食とも客室で食べられる点。利用した姶良町の脇園りほさん(27)は、「赤ちゃん連れだとほかのお客さんに迷惑を掛けそうで気になる。朝食も部屋食のホテルはほとんどなく、気兼ねせず楽しめた」。
 プランは育児雑誌などで取り上げられ、長野県商工会連合会発行の宿泊業活性化成功事例集にも紹介された。
 芝支配人によると、掛け流しの温泉は弱アルカリ性の泉質で赤ちゃんにも優しい。今後は離乳食サービスにも取り組みたいという。
 大人1人1万3900円から、1日4組限定。5歳以下の子ども連れが対象で、親の食事を分ける場合も、子どもは施設利用料1050円が必要。同ホテル=0995(42)0550。

小佐々の殺人時効成立

旧小佐々町矢岳免(現・佐世保市小佐々町矢岳)で1995年、一人暮らしの田嶋ミサノさん(当時67歳)が殺害された事件は3日午前0時、公訴時効(15年)が成立した。

 県警によると、95年2月3日午後2時45分頃、自宅横のトイレ兼風呂の小屋の中で、顔面から血を流して死亡している田嶋さんを、水道メーターの点検に来た同町職員が発見。鈍器のようなもので、頭や顔を数か所殴られていた。県警は殺人事件として捜査本部を設置したが、凶器の発見など犯人特定につながる有力な情報が得られないまま、時効を迎えた。

 県警捜査1課の鰐口達也課長は「地域の皆様のご協力を得ながら長期間捜査してきたが、結果的に犯人逮捕に結びつかなかった。被害者や遺族の期待に応えられず、大変残念です」とコメントした。

(2010年2月4日 読売新聞)

潮丸が断髪式で号泣のち大胆宣言

昨年5月に引退した静岡市出身の元前頭潮丸(31=現東関親方)の引退大相撲が1月31日、東京・両国国技館で行われた。断髪式で15年間結い続けたまげを落とし、涙を流した東関親方は新弟子の獲得を本格的に開始することを明言。かつて同じ高砂一門の先輩としてけいこをつけ、横綱にまで上り詰めた朝青龍(29)との思い出を振り返り、当時の横綱のようなハングリー精神が旺盛な関取を育てたいと語った。

 こらえていた涙はもう、抑えきれなかった。260人がはさみを入れた断髪式の終盤。東関親方は何度もハンカチで目をぬぐった。最後に師匠で先代東関親方(元関脇高見山)の渡辺氏がまげを切り落とすと、体も震えた。「15年間この土俵の上に立ち、勝ち負けやケガもあり、心が折れることもありましたが…」。涙で言葉が続かず、何とか「先代親方に少しでも近づけるように頑張ってまいります」と言い切ると、国技館は大歓声と拍手に包まれた。

 断髪式後は「ちょっと泣きすぎたなぁ。全然しゃべれなかった」と苦笑いで振り返り「これで、新たな気持ちで親方として専念できる」とけじめがついた。これまでは引退相撲の準備で忙しかったが「バンバン動きます。新弟子1号は静岡から入れたい」と宣言。理想の力士像の1人に、まだ若かった朝青龍の姿を思い描いた。

 同じ高砂一門。かつては東関親方がけいこ相手を務めたこともあった。「横綱は昔、転がしても立ち上がって、泣いてぶつかってきた。普通の子とはそこから違いました。ハングリー精神がすごく強かった。次第に、けいこをつけられるようになっちゃいました」。

 ともに幕下上位の時代、相撲普及のために2人で沖縄に行ったことがあった。直後に朝青龍が関取となり、追うように東関親方も上がった。年齢も近くウマが合い、何度も食事をした。この日、最後の一番を同部屋の高見盛と取り終えると、支度部屋の風呂で一緒になり「まだいけるね。体がしぼんでないですね」と声をかけられた。断髪式では「お疲れさまでした」とねぎらわれた。

 今でこそ暴行騒動の渦中にある横綱だ。だが「年下だけど見て学ぶものがあった。あんなハングリー精神を持った子に育てたい。人として、大相撲をやったから大きくなったと言われる力を育てたい」と「強い横綱」になるまでの見習うべき点はしっかり見えている。最も若い部屋持ち親方は、騒動続きの角界でも、認めるべきもの学ぶべきものを確かめながら、第1歩を踏み出した。【今村健人】