越冬隊員先生南極から“授業”

柏市の県立東葛飾高校で28日、南極越冬隊員として昭和基地に派遣されている同校の武田康男教諭(49)とテレビ回線でつなぐ「南極教室」が開かれ、生徒と教職員約1000人が参加した。

 武田教諭は地学が専門。昨年12月から来年3月まで、同校を休職して越冬隊員に加わり、気象などの研究観測を行っている。南極教室では、同校の体育館のスクリーン画面に現地の映像を映し、双方向で音声のやりとりを行った。

 武田教諭は「きょうはマイナス10度で暖かいです」と防寒着、サングラス姿で画面に登場。基地周辺の風景や、内部の風呂、トイレ、観測設備などを紹介し、撮影したオーロラや蜃気楼(しんきろう)、皇帝ペンギンなどのビデオ映像を送った。

 「空は美しいし、オーロラはきれい。実際に来てみないと、テレビだけでは分からない」とメッセージを送った。生徒と携帯電話で通話したり、生徒の様々な質問にも答えたりした。

(2009年10月29日 読売新聞)

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