脳卒中患者、院内歩こう…退院後の自立考え奨励

八鹿病院で実施、回復早まる
 兵庫県養父市八鹿町の公立八鹿病院で、脳卒中で足が不自由になった入院患者に対し、介護や看護の職員も加わった機能回復訓練(リハビリ)が効果をあげている。

 訓練時間だけでなく、病室と院内の食堂やトイレなどとを往復する際、できるだけ車いすではなく、装具を着けるなどして積極的に歩くようにしているのが功を奏しているという。同病院は「退院後の介助も考慮し、できるだけ患者が自立できるように努めたい」としている。

 同病院回復期リハビリテーション病棟は定員50床で、他の医療機関を含めて発症直後に入る急性期病棟から患者を受け入れている。2001年からは理学療法士らだけでなく、看護師や介護職員も患者に付き添って訓練時間以外も装具を着けたり、専用のつえをついたりして患者に歩いてもらった。

 脳卒中で脚などに重度のまひがあった男性(74)の場合、入院時は後ろから抱え込むように支えられても2、3メートルしか歩けなかったが、3か月後には装具なしで歩けるようになったという。別の男性(62)も支えてもらっても歩行距離は数メートルだったが、4か月後には装具とつえで病棟内を歩き、介助なしで風呂にも入れるようになったという。

 同病院には回復期病棟に14人、病院全体でも47人の療法士が配置され、公立豊岡病院の15人を上回っている。リハビリテーション科担当の嘱託医を務める同病院名誉院長の谷尚さん(81)は「退院後に患者が自立しないと家族の介護負担が大変で、結局、施設に入ることになる。転倒など事故の心配もあるが、できるだけ自立できるよう支援していきたい」と話している。

(2010年3月15日 読売新聞)

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