カブトムシ600匹捕まえて

カブトムシを高崎の街で捕まえよう――。高崎市中心部の商店街「さやもーる」で10~18日、カブトムシ約600匹を放って自由に採集してもらう初のイベントが催される。主催する高崎中部名店街の理事で、カブトムシを育てた後藤政尚さん(48)は「放課後の夕方が狙い目。高い所にも止まっているので、網を持ってきて」と子供たちに呼びかけている。

 「ビートルズウイーク」と銘打ったイベントの期間中、全長150メートルの商店街に植木を持ち込み、街路灯にはヤシの実の皮を巻き付けてカブトムシが過ごせる環境を整える。商店街で育てた成虫を毎夕、数十匹ずつ放ち、持ち帰ってもらう。

 月に1度の「たかさき昼市」に合わせた最終日の18日は、午後2時~4時に「かぶと虫相撲大会」を開催。期間中に捕まえたカブトムシで押し相撲、レース、綱渡り、綱引きの4種目を争ってもらう。全種目に参加すると、オスとメスの幼虫引換券をもらえる。「来年は育てたカブトムシで大会に参加してほしい」と後藤さん。同じ日の午後3時からは大人向けに、カブトムシが名の由来となったビートルズのコピーバンドによるライブを上演する。

 イベントを企画するきっかけは、制服を扱う洋品店に来た中学生が、幼稚園や小学生の頃にカブトムシを商店街の催しでもらったのを覚えていたことだ。子供の記憶に残るイベントを行えば、商店街の活性化につながるのでは、という思いから実現にこぎ着けた。

 後藤さんは、33歳の頃からカブトムシを育てている。カブトムシの写真を飾る市内の歯科医師と意気投合し、榛名・箕郷地区の山中の堆肥(たいひ)やおがくずの中など、幼虫がいるスポットを教えてもらった。以来、地元の人に許可を取り、毎年約800匹を採集している。

 飼育場所は古い風呂おけや木箱。エサとなる朽ち木などを敷き詰める。「エサがなくならないようにする」「夕立でおぼれ死にさせない」という2点に注意すれば、梅雨明けの少し前、500~600匹は成虫になる。

 2001年と06年に成虫を配るイベントを行ったが、今回は初めて「虫捕りの場」を提供する。後藤さんは「イベントをきっかけに育てる楽しさを知ってもらい、商店街に足を運んでくれたらうれしい」と期待している。

(2010年7月6日 読売新聞)

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