育児に熱心な“イクメン”を応援しようと、藤枝市は7月から、父子健康手帳の配布を始めた。妊娠時に行政から交付される母子健康手帳はおなじみだが、市によると、県内23市のうち、父親向けの手帳を配布するのは藤枝だけという。
父子手帳はポケットサイズのA6判、40ページ。妊娠時の胎児の成長の様子や、出産を楽にする妊婦体操、赤ん坊の抱っこの仕方など、イラスト入りで紹介している。母親が手伝ってほしいおむつ交換、お風呂の入れ方も詳しい。豆腐のすりつぶしや白身魚のトロトロ煮など、簡単にできる離乳食の作り方も掲載されている。
市児童課によると、保健センターで母子手帳を交付する際、新米パパにも父子手帳を手渡している。担当者は「女性にとって育児サポートがほしいのは、妊娠時から乳児期。父親に楽しく育児参加してもらうために、分かりやすくまとめました」と話している。 (高橋健一)