念願の新築オープン 移転5回の重度障害者施設

11月29日12時39分配信 京都新聞

 京都市右京区西京極の重度障害者通所介護施設「じゅらく」が新築オープンし、28日、しゅん工式が開かれた。利用者の保護者や市関係者ら約100人が集まり、念願だった重度障害者のための専用施設の完成を祝った。
 じゅらくは市身体障害児者父母の会連合会が運営する。1983年に上京区の民家に介護スペースを開設して以来、5回移転し、5年前に現在の場所にたどり着いた。旧施設は市所有の倉庫を改修して使っていたが、老朽化や耐震性の問題から施設を建て替えることにした。
 新施設は鉄骨2階建て延べ約320平方メートルで、今月初旬に開所した。各階に風呂やトイレを備え、1階は日中の介護スペース、2階は短期入所事業にそれぞれ活用する。
 式典では、利用者代表の竹村昌也さん(38)が考えたスピーチを久門誠所長が代読。「新施設は床暖房で温かくなったので気持ち良い。多くの人と交流を深め、もっと僕たちのことを知ってもらいたい」と呼び掛けた。

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