本多 球界一セカンド 自主トレを公開

1月23日10時41分配信 西日本スポーツ

 球界を代表する二塁手に-。福岡ソフトバンクの本多雄一内野手(24)が22日、宮崎市生目の杜で行っている自主トレを公開。「2009年はナンバーワンのセカンドになる」と宣言した。日本球界に復帰するロッテの井口資仁内野手(34)ら実績のある二塁手は多いが、盗塁数、出塁率、打率とあらゆる面でレベルアップを図り、ライバルたちを圧倒する意気込みだ。

 誰にも文句は言わせない。正二塁手として3年目のシーズンを迎える本多が、猛烈なプレッシャーを自分自身に課した。「井口さんがよかったと言わせないようにしたい。本多でよかったと思わせるプレーをしたい」

 井口はホークス時代にベストナイン、ゴールデングラブ賞に3回、盗塁王にも2度輝いた。今オフのFAによる争奪戦に古巣のホークスは「空いているポジションではない」と獲得に動かず、本多の成長に未来を託した。

 その期待を本多も十分に自覚している。「(重圧を)力に変えられる自信はある」と宣言。昨季の盗塁王、西武の片岡にも挑戦状をたたきつけ「見習って勉強しないと。でも負けていない気持ちもある」と、今季は自己最多の40盗塁以上をノルマにした。

 思わぬ所で助言を得た。5日からの佐賀・嬉野温泉自主トレ中に、ジムで出会った男性から左臀部(でんぶ)の弱さを指摘された。大きく踏み込んだ際、ひざとつま先が正面を向く右に比べ、左はひざが内側に入っていた。「意識し始めたら左の尻が張ってきた。左足をける力がなんで弱いかわかった」。足を生かすため、初速アップに手応えを感じている。

 出塁率も昨季の・325から・350を目指す。昨秋から取り組むコンパクトな打撃も「宮崎に来てからいい打球が飛んでいる」と完成しつつある。「初球を振らせたいフォークやチェンジアップには手を出さず、真っすぐが来たらとらえられるフォーム」と打率3割への自信ものぞかせた。

  日本一セカンドの評価を得れば、ホークスの二塁手では04年の井口以来のベストナイン、ゴールデングラブ賞の2冠も夢ではない。タカの若き正二塁手が偉大な先輩を追い越し、一気に頂点に上り詰める。 (丹村智子)

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