厳寒の池にオタマジャクシ 高山の「氷点下の森」

1月23日12時8分配信 中日新聞

 高山市朝日町の「氷点下の森」にある凍結した池で、オタマジャクシが生息しているのが見つかった。氷は厚さ3センチ。割れ目から泳ぐ姿が見られ、地元住民や観光客らに話題になっている。
 直径約3メートル、深さ約30センチの池に100匹ほどがいる。池は昨年、木や岩に水をかけて氷点下の森を作っている秋神温泉旅館経営の小林繁さん(71)が、氷柱を映そうと造った。
 小林さんによると、オタマジャクシは昨年6月ごろから現れ、12月になっても池の中にいた。今月上旬には池の中に飛びこむカエルを見たという。現在は氷の下でじっとしていることが多い。
 20、21日、名古屋市の東山動物園職員藤谷武史さん(37)が見学に訪れた。藤谷さんは、今泳いでいるのはヤマアカガエルのオタマジャクシで6月とは別種ではないかとみており「ヤマアカガエルは通常2、3月に卵を産む。寒さが厳しくなる前の12月に産むのは珍しい。気温や水温、日照時間など、条件が整ったのだろう」と分析している。  (並木智子)

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