八代の乳児暴行死:「過酷な取り調べで自白」被告が起訴事実否認--初公判 /熊本

2月3日16時1分配信 毎日新聞

 ◇熊本地裁
 生後2カ月の長男を床に投げつけるなど暴行して死なせたとして傷害致死の罪に問われている八代市高島町、派遣社員、早野慎吾被告(23)の初公判が2日、熊本地裁(柴田寿宏裁判長)であった。早野被告は「暴行も加えていないし、投げつけたりもしていない」と起訴事実を否認し、無罪を主張した。
 起訴状などによると、早野被告は昨年5月3日午後9時10分ごろ、自宅で生後2カ月の長男憂寿(ゆうと)ちゃんを床に投げつけ、頭を骨折させるなどして死亡させた。
 弁護側は、早野被告が憂寿ちゃんを入浴させようと抱いて風呂場で足を滑らせ、憂寿ちゃんの胸が洗面台に強く打ち付けられ、後頭部付近を浴槽にぶつけてしまったことが原因と主張。「警察の過酷な取り調べで虚偽の自白をした」と訴えた。
 検察側は「過酷な取り調べはなかった。死因の外傷の形成過程が供述する犯行様態と一致することなどから早野被告の自白は信用性が高い」と主張した。【和田大典】

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