「お風呂ソムリエ」誕生 大阪・難波

4月8日7時57分配信 産経新聞

 風呂(主に家庭の内湯)についての専門知識をもち、適切な入浴法などをアドバイスする国内初の「お風呂ソムリエ」が、大阪市浪速区の和の化粧品ブランド「難波まかないこすめ」に誕生した。「肩こり、腰痛にはどんな入浴剤」などといったお客さんの声に応え、すてきなお風呂タイムを提案している。

 「お風呂ソムリエ」は同ブランドを運営するディーフィット(東京都新宿区)の社内資格で、入浴剤などの品質に精通した社員に与えられる。昨年夏、12種類の入浴剤を発売した際に、「風呂のスペシャリストがいると、お客さんのニーズに合った入浴剤が選んでもらえる」と資格制度をスタート。風呂の歴史、入浴剤の成分などの約50問のペーパー試験を経て今年3月、横浜、仙台、西宮、難波の4店舗で7人のソムリエが誕生した。

 難波店のソムリエは新出陽子さん(35)。店内にはサクラやモモの葉、ヨモギ、緑茶など天然素材だけで作った入浴剤がずらっと並び、それぞれ成分によって効能が違う。新出さんは、「脚のむくみをとりたい」とか「冷え性を改善するにはどうしたらいいの」などお客さんの話を聞き、まるでワインの銘柄のように好みに合った入浴剤をすすめる。商品は12種類のかわいいきんちゃく袋に入れて購入することができるので、贈り物としても喜ばれている。

 新出さんは「的確な案内ができれば、お客さんに合ったものを使ってもらえます。肌にやさしい天然素材の入浴剤でも体に合わないことがありますので、気軽に相談してください」と話している。

 同ブランドは、明治創業32(1899)年の金沢の金箔(きんぱく)店で「まかない(作業場裏方)」として働く女性たちによって生み出された基礎化粧品専門店で、天然成分のみを使用しているのが特徴。

 問い合わせは同店((電)06・6641・5002)。

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