<製品リコール>実施後も火災173件

10月24日2時30分配信 毎日新聞

 欠陥製品としてリコールを実施しながら、回収や改修をされなかったため火災などの重大事故を起こした事例が、法律に基づく事故報告制度の始まった昨年5月から今年9月までに33製品、183件に上ることが分かった。最も事故の多かった電気コンロでは各社の平均改修率は75%にとどまっていた。リコール情報を利用者に伝えないケースがある上、利用者の申し出がないと回収・改修できないシステムに問題があると専門家は指摘している。【奥山智己】

 消費生活用製品安全法の06年改正に基づき、家電など身近な製品の事故報告制度が始まった。

 経済産業省によると、最も事故件数が多かったリコール対象製品は、松下電器産業(現パナソニック)や富士工業などが製造した電気コンロの57件。次いで▽長州産業製などの石油給湯器29件▽長府製作所製などの石油給湯器付き風呂釜19件▽千石製などの電子レンジ11件。全事故のうち173件は火災だった。

 製造・輸入業者別では、温水機器メーカー「ノーリツ」が34件で最多。松下電器産業が29件、富士工業16件と続く。各製造・輸入業者は新聞広告やウェブサイトなどでリコールを知らせている。

 だが、今年4月に東京都内のマンションで06年2月にリコールされていた米ホワイトウェスティングハウス社製のガス衣類乾燥機から出火した火災では、輸入会社「ツナシマ商事」と販売業者が、このマンションでの利用を知りながら、未改修のまま放置していた上、利用者にも伝えていなかった。ツナシマ商事は「販売業者に『こちらで対応するので利用者に接触しないで』と言われたので任せていた」と釈明する。

 また、電気コンロについてはメーカー13社が昨年6月に協議会を設立してチラシなどで周知し改修を進めていたが、賃貸マンションに備え付けの場合にはオーナーや不動産業者が協力しないケースがあり、改修率の平均は75%(9月末現在)にとどまっている。

 製品事故に詳しい中村雅人弁護士は「リコールは法律でメーカーや輸入事業者の自主性に任されている一方、利用者の申し出がないと回収・改修できない仕組みで、メーカーが『待ちの姿勢』になってしまうことが問題」と指摘。「国は、メーカーなどに販売店の協力を得て製品が誰に渡ったのか把握させ、リコール時の回収・改修を確実に実施させるべきだ」と話している。

 【ことば】リコール

 家電など身近な製品については消費生活用製品安全法で規定。製品事故が起きた場合、メーカーや輸入事業者に対し回収などの措置を求め、販売店に対しても回収などの協力を求めている。いずれも努力規定で義務はない。生命に重大な危害が及ぶ場合などに限り、担当相はメーカーなどに対し、回収など危害防止命令を出すことができる。

<プレスリリース>日本ビクター、ポータブルスピーカー「SP-AW303」を発売

10月23日16時39分配信 毎日新聞

 日本ビクターは、バスルームなど水滴がかかる場所でも安心して携帯音楽プレーヤーの音楽を楽しめる防沫型(※1)のポータブルスピーカー「SP-AW303」を発売します。

(※1)いかなる方向からの水の飛沫を受けても有害な影響のないもの。

▼品名
 ポータブルスピーカー
▼型名
 SP-AW303-A/-P/-W
▼希望小売価格(税込)
 オープン価格
▼発売時期
 11月上旬
▼月産台数
 3,000台

 (-A:ブルー、-P:ピンク、-W:ホワイト)

◎主な特長

1.水滴がかかっても安心の防沫仕様(※1)

 お風呂やキッチンなど、水に濡れやすい場所でも安心して使用が可能な防沫仕様(保護等級:IPX4)設計。水滴が気になる水回りにおいて、本機にセットしたプレーヤーを保護します。

2.濡れた手でもプレーヤーの操作が可能(※2)

 前面には、プレーヤーにぴったりフィットするシリコン素材のソフトラバーシートを採用。濡れた手でもプレーヤーの操作が可能(※2)です。

3.高音質ステレオサウンドを再生

 左右側面に配置したスピーカーユニットと高性能アンプ内蔵により、広がりのあるステレオサウンドを楽しむことができます。

4.好みの音量で楽しめるボリュームスイッチ

 本体のボリュームスイッチにより、入浴中でも簡単に音量を調節できます。

5.様々な場所で楽しめる乾電池駆動

 乾電池(単3×4本)駆動によりバスルームなど、電源のない場所でも音楽を楽しむことができます。

6.選べる3カラーバリエーション(ブルー/ピンク/ホワイト)

■問い合わせ先■日本ビクター
 お客様ご相談センター
 TEL:0120-2828-17(フリーダイヤル)
 TEL:045-450-8950(携帯電話・PHSなどからのご利用)

※発表日 2008年10月22日

以 上

<バンダイ>においの119番? 消火器型「消臭器」 27日発売

10月21日12時2分配信 毎日新聞

 消火器をモチーフにしたユニークな消臭剤「消臭器」が27日、バンダイから発売される。609円。

 「消臭器」は、直径4センチ、高さ17センチで、デザインは赤をベースにして消火器に似せた。衣類などについた汗、タバコ、ペットなどのにおいを消せるなど、性能は市販の消臭剤とほぼ同じ。150ミリリットル入りで、約500回分使える。

 バンダイはこれまでも、ロッテの人気ガムの入浴剤、「10万円札」を風呂に浮かべてセレブ気分を味わえる入浴剤などユニークな商品を開発している。広報チームは「見た目やインパクトを重視して開発した。日常の消臭を楽しんでもらえたら」と話している。全国のコンビニエンスストアや大型雑貨店、スーパーなどで販売する。09年3月末までに50万個の販売を目指す。【河村成浩】

【特報 追う】観光シーズン「地震」直撃 秋田でも風評被害「今季は絶望的」

10月21日8時1分配信 産経新聞

 岩手・宮城内陸地震で両県と県境を接しながら実質的被害が少なかった秋田県。今月、震源地だった栗駒山周辺も紅く染まり始め、年間で最大の観光シーズンに突入した。ところが、書き入れ時の秋となるはずが今年は「非常事態」に陥っている。地震による観光業への風評被害に対し、県は今月下旬から、観光PRの緊急対策事業を実施することに。県観光課は「規模、中身とも近年記憶にない」とする一方、一部の観光業者からは早くも「今シーズンは絶望的。(同事業が)起爆剤となってほしいが難しいだろう…」とあきらめの声も上がっている。(宮原啓彰)

 秋田県の実施する「『秋田の元気』発信緊急対策事業」の目玉は、約1030万円を投じ、宿泊者らにガソリン券や県産品をプレゼントするという“実弾作戦”だ。さらに26日、約250万円をかけJR上野駅(東京都)で観光イベントを実施。このほか、客足が遠のく冬に向けては「冬季誘客対策強化事業」として、230万円を計上、首都圏の鉄道に広告を掲出する方針だ。

 今年度の当初予算(「秋田ツーリズム」PR事業費、約3100万円)の約半分、計1500万円を超える予算は「緊縮財政の折、かなり大規模」なもので「県予算によるガソリン券などの配布も記憶にない」(県観光課)という。

 背景には、今年度の「予想を超える観光客の落ち込み」(同前)がある。今年8月1~24日の県内の宿泊者数は15万7990人。前年同期比で86.6%と2万4549人減った。同期間中の宿泊キャンセル数は全県で2万1749人に及ぶ。

 とりわけ湯沢市や東成瀬村など震源地に近い県雄勝地域振興局エリアの宿泊者数は前年同期比64.0%と危機的状況。同振興局は「9月以降も好転の兆しが見えないまま。2度の大地震の風評被害が続いている」と話す。また、湯沢市商工観光課は「例年ならば10~11月の2カ月間で年間観光客数の3分の1以上が訪れるのだが…」と肩を落とした。

                   ◇

 地震で落ち込んだ観光事業のてこ入れを目的とする同事業だが、被害が最も深刻な同地域の観光関係者には「県による支援はありがたいが、効果はほとんどないだろう」との声が多い。

 なぜなら同地域の観光客のうち7割程度が、岩手・宮城内陸地震でいまだ一部通行止めとなっている国道398、397、342号を通って訪れていたからだ。

 岩手県境から秋田県側に数百メートルの国道342号沿いにあり、標高約1100メートルからの眺望が楽しめる露天風呂で有名な「栗駒山荘」(東成瀬村、秋田栗駒リゾート)。同社の高橋博喜さんは「日帰り客は例年の3割まで減った。岩手と宮城の道路が繋がらないと打つ手がない」とため息。また、同振興局は「首都圏に観光PRに行っても『地震の影響で東北は厳しい』といわれる始末。観光PRなどの事業を地道にやっていく以外ないが、道路状況に加え、風評被害も根強くなかなかうまくいかない」と話した。

                   ◇

 比較的被害の少なかった秋田側の各国道は既に開通し、県が新たに建設を進めていた国道398号「大湯道路」(全長約6キロ)も今月10日に開通した。

 しかし、宮城、岩手両県によると、国道 397号の開通予定は来春。国道398号は来秋、342号に至っては平成22年中の復旧を予定している。

 湯沢市の主要温泉地「小安峡温泉」は昨年16万5000人の観光客が訪れた。地震で温泉の源泉が一時枯れるなどの被害を受けた温泉旅館「よし川」の阿部繁雄さん(65)は「半月ほどで源泉は復活したが、客足は例年の半分くらい。周辺の旅館経営者には『(道路が開通せず)2年、3年と影響が続くなら廃業に追い込まれる』という不安の声も少なくない。状況は厳しいが自分ができることを頑張っていく以外にない」と話した。

                   ◇

 ■岩手・宮城内陸地震での秋田県の被害

 秋田県のまとめ(7月18日現在)では、岩手・宮城両県と比べ軽微だったものの、震度5強だった湯沢市と東成瀬村など県南東部を中心に被害が出た。県内に死亡者はなかったが重軽傷者21人を出した。住宅被害は半壊1棟など12棟、公共施設も学校など69施設で被害が発生。被害額は公共土木施設被害が25億1000万円、農林被害が約1億4120万円。観光被害は7月2日現在、延べ8699人の宿泊キャンセルが発生した。

中国茶:お茶による美的生活~エステ編~

10月20日16時18分配信 サーチナ

至福の中国茶物語(15)-土屋祐子-

 架空のOL茶々美さんをモデルにお茶を生活に生かす豆知識。3回目は体やお肌のお手入れで役に立つ知識をご紹介します。

◆バスタイムはお茶エステの場

 茶々美さんの休日は終わりを迎えました。リラックスタイムで明日への元気をチャージする時間です。

 「ハーブ湯なんていうのがあるからお茶もお風呂に入れてみたらどうかな?」

 お茶にはお風呂でも役立つ成分がいっぱいです。出がらしよりも1煎目のほうに有効成分が多く含まれているので、賞味期限が切れたものやお口に合わなくて捨てようかなと思っているお茶をガーゼの巾着に入れてお使いになるとよいでしょう。

〔自然の入浴剤として〕

 ビタミンCが豊富な緑茶なら水道水に含まれる塩素の害を和らげる効果があるのでお湯がやさしくなります。花茶なら出がらしでも香りがよくリラックスできます。

〔カテキンがお肌を強くする〕

 茶葉に含まれるカテキンには殺菌作用があるので皮膚トラブルを改善する効果が期待できます。さらにカテキンは抗酸化作用が強く、老化の原因となる過酸化脂質の生成を抑え込む力があるのだそうです。

 カテキンがアレルギーを起こさせる物質の放出を抑える効果があることも有名で、動物実験などで実証されています。花粉の時期には鼻の中をやさしく洗い流せばスッキリするでしょう。

〔紅茶美容法〕

 紅茶の飲み残しがあれば紅茶リンスもよいでしょう。洗髪の仕上げに紅茶液に髪を浸すとつやがでます。タンニンが髪の痛みを和らげ、カフェインが地肌を引き締めてくれます。

 使用済みの紅茶ティーバッグを良く絞り冷やしてまぶたにのせれば、お茶のビタミンやカテキン類の効果で目の疲れを癒すアイパックになります。

◆体の再生を促す睡眠時間

 健康維持には良質でバランスの取れた栄養、よい睡眠、そして運動と基本的な生活リズムが大切です。それをもとにお茶を生活に取り入れることでお茶の力が最大限に発揮されると思います。

 近年「質のよい睡眠」が日中の体のダメージを回復してくれることがわかってきています。睡眠によって体の修復をするホルモンが分泌され、記憶力を確かにし、代謝をスムーズにし美肌までつくってくれるのです。眠れないからといってお酒を飲むと睡眠が分断されさらによくない方向になります。

 寝る前には花茶などでリラックスしてみるのはいかがでしょうか。(執筆者:土屋祐子 中国茶アドバイザー・岡三アジア情報館勤務)

お風呂(浴室・浴槽)滑り止め 高齢者、家庭内事故に注意を 多発する転倒・やけど…「焦り」は禁物

9月22日8時0分配信 産経新聞

 高齢者が転倒などでけがをする場所は自宅居室が多く、風呂場の事故は命にかかわる…。国民生活センターと東京消防庁がそれぞれまとめた資料から、改めてこんな実態が浮かんだ。安らぎの場であるべき家庭が、悲劇の場にならないよう、転倒事故などを予防する心がけが欠かせない。(日野稚子)

 国民生活センターは平成15~19年度に、全国20の協力病院から寄せられた高齢者(65歳以上)の6569件の事故情報を分析した。

 発生場所は「敷地内を含む住宅」が63・3%を占めた。うち25・8%が居室で、次いで階段、台所。行動別では29%の人が居室や階段を「歩いていた」。

 けがのきっかけは、滑ったりつまずいたりの「転倒」が37%、「転落」が19・2%。これが75歳以上だと、転倒は約45%に増える。多いのは階段からの転落、床で滑って転倒、トイレから廊下に出た際の転倒だ。「当たり前の場所で当たり前の動作をして転び、とっさに手が出ず病院に行くけがを負う」と、同センター危害情報室の青山陽子室長補佐は話す。

 負傷部位は頭が多いが、「掃除機のコードにつまずき胸部骨折」(67歳女性)や、「こたつ布団につまずいてあおむけに倒れ、腰の骨を折った」(89歳女性)など、転落事故を含めると約26%が入院した。

 高齢者世帯は住宅が古い場合が多く、床や敷居の段差解消などバリアフリー化を「やってもムダ」と放置しがちという。

 死亡事故16件の死因は、やけどが12件と圧倒的で、風呂の湯でのやけどが6件、ろうそく、ガスコンロ、たき火などで着衣が燃えた事故も5件。「風呂でのやけどは全体で25件なので、死亡割合が24%と高い。着衣着火も含め、やけどは深刻化する」と青山さん。

 東京消防庁が平成19年に扱った高齢者の負傷事故も、原因は転倒・転落が85%。場所も約6割が自宅、うち7割が居室だ。「小さな段差や電気コードなどがつまずく原因」と、同庁生活安全課の黒田正行消防司令補は分析する。

 風呂場の事故は、救急搬送した484人中182人が浴槽でおぼれ、うち90人が死亡、74人が意識不明の重体。「発見が早ければ溺死を避けられる場合もあるので、入浴中は家族が定期的に声をかけて確認を」と呼びかける。

 着衣着火事故は18人だけだが、うち3割は調理中で「ガスコンロに近づき胸の付近や袖口から火が入る」と黒田司令補。調理の際は防炎素材のかっぽう着を着たい。

 家庭内でなぜ、けがをするのか。足腰の筋力や、とっさの危険を避ける運動・感覚能力の衰えだけではない。東京都老人総合研究所の高橋龍太郎研究部長は「立ち上がり時、食後、排泄(はいせつ)時、入浴時の4動作は、自律神経の活動変化に伴い、心拍・脈拍が急激に変化しやすい。食欲不振や発熱などの体調不良が絡むと、失神や目まいが起き、転倒事故を誘発する」という。

 自律神経は自分の意思では制御できないが「環境に影響される神経なので、日常生活で人間関係や趣味などに関心を持ち続ければ、4動作での急激な体内変化は小さくなり、体調管理と事故予防につながる」。

 高齢の女性に多いのが「加齢で体の動きが鈍くなったことになじめない中で、失敗しないよううまくやらなければと、気持ちばかりが焦ってしまうこと」(高橋部長)だ。身体機能に問題がない人でも、別のことに気を取られたまま動けば事故を起こしやすいので、焦りは禁物だ。

 東京消防庁扱いの事故は10~3月、特に12、1月の発生が多い。「気温が下がると筋力が落ち、同じ行動でも力が入りにくく転びやすい。さらに厚着だと危険回避行動もしにくい。こたつなど局所暖房より部屋全体の暖房の方が体の動きが滑らかになり、事故予防になる」と高橋部長。

 また住宅の本格バリアフリー化が無理でも「部屋と家具の色調を変えるだけでも効果的。視覚が落ちていても、色の濃淡や明暗で見分けが付くから」という。

【遊遊楽楽】「紀ノ川流域」 日常忘れ聖地で“森”呼吸

10月16日16時31分配信 産経新聞

 仏教聖地の和歌山県・高野山の新しい楽しみ方として、自然を満喫する“森林セラピー”が注目されている。宗教施設を深く包み込む森の木々に、癒やしの効果があるとして昨年、近畿地方で初めて「森林セラピー基地」に認定されセラピーツアーも始まっている。スギの大木を抱いたり深呼吸したりして、森の癒やしを体験。紀ノ川周辺の観光スポットも巡りながら、大阪から気軽に出かけられる和歌山県北部の旅を楽しんだ。(中井美樹)

 雨上がりの高野山。しっとりとした空気を感じる。まずは軽くストレッチ。筋肉をほぐし血液の循環をよくしてから、森林インストラクター、茶原敏輝さん(44)の案内で、奥の院の御廟を目指して歩き始めた。

 高野山の森は、針葉樹が多いのが特徴という。金剛峯寺が文化10(1813)年に定めた「高野六木」という制度があり、スギ、ヒノキ、コウヤマキ、アカマツ、モミ、ツガの6種類の樹木の伐採が厳しく制限され、森が守られてきた。

 「木を抱いてみましょう」。樹齢300年は超えるというスギの大木の前で茶原さんが足を止めた。

 大きく手を広げて、体を太い幹に密着させる。ザラリとした樹皮がなんとなく暖かい。5人がかりでも抱えきれないほどの太い幹。どれだけ寄りかかってもビクともしない。逆に木に抱かれているような心地よさを感じた。「触覚や嗅覚(きゅうかく)など、とにかく五感を使って自然を感じてほしい。普段使わない感覚をしっかり使って、体や心のバランスを取り戻して」と茶原さんは話す。

                * * *  

 森林セラピーは、森林浴の気持ちよさを科学的に実証しストレス軽減などに活用する考え方で、林野庁が中心になり全国各地の森を審査し「森林セラピー基地」や「森林セラピーロード」を認定している。高野山は、宗教に根ざした歴史や伝統文化、寺での宿泊などさまざまな点が評価され昨年3月、近畿地方で初めて「セラピー基地」として認定された。

 木々からは、香りのある精油成分が発散されており、針葉樹の多い高野山では疲労回復を促す成分が多いという。ツアー参加者全員で“森”呼吸する。腹に手をあて、たっぷり空気を吸い込む。目を閉じて深い呼吸を繰り返すと、穏やかな気持ちになってくる。ゆったりとした時間を楽しめた。

 奥の院の参道は、大名などの20万基を越える墓碑や供養塔があり、その間にスギの巨木が林立し、厳粛な雰囲気が漂う。たどり着いた御廟では線香の煙が立ちこめていた。僧の読経が聞こえる中、手を合わせると不思議と背筋が伸びる気がした。「高野山の森林セラピーは、宗教を抜きにしては語れない。信仰の場であるからこそ、日常から切り離された癒やしを楽しめる」と茶原さん。

 心地よく疲れたこの日の宿泊は、寺の宿坊。高野山には、52カ寺が宿坊を併設し一般の旅行客も受け入れている。宿泊した遍照尊院(へんじょうそんいん)の副住職、目黒寿典さん(46)から「お寺だからといって緊張せず、リラックスして過ごしてくださいね」と声をかけられた。

 精進料理を食べて風呂で汗を流して、部屋に戻る。時計を見ると、午後8時半。ふだんは大抵、職場で仕事をしている時間だ。目黒さんは「夜の静寂、すがすがしい朝の空気。高野山に一晩泊まるからこその時間を味わってほしい」と話していた。

                * * *

 翌日は、紀ノ川流域の観光に繰り出した。国宝、大塔がある根来寺、西国三十三所観音霊場第三番札所の粉河寺など有名寺院も多い。

 市内の中央を、紀ノ川が東西に貫く紀の川市には、文化元(1804)年に世界で初めて全身麻酔手術に成功した医師、華岡青洲(1760~1835)を紹介する「青洲の里」がある。園内には健康をテーマにした「レストラン華」があり、地元産の野菜をふんだんに使った総菜が、バイキング形式で楽しめる。

 さらに、和歌山電鐵貴志川線貴志駅(紀の川市)のネコのスーパー駅長「たま」。駅横の小屋に住んでいたが、同電鐵社長、小嶋光信さんに見いだされ平成18年に駅長に就任。以来全国からネコ好きが押し寄せている。

 実物の「たま」は携帯電話に取り囲まれていた。まるでアイドル。「こっち向いて」「たま~っ」。黄色い声が飛び交う中、たまは、改札口の台の上に余裕の表情でどっしりと座り動じない。駅の横の売店店長でたまの飼い主、小山利子さん(49)が抱いているたまを、そっとなでさせてもらった。むっつりした表情をふっと緩ませ、気持ち良さそうに目を閉じる。「か、かわいい…」

 「たまはね、生まれたときから私のポケットで大きくなって、いろんな人に接しているから、人が大好きなんです」と小山さん。

 売店には、缶ドロップや絵はがき、文具、写真集などさまざまな“たまグッズ”が並んでいて、ついつい大量に買い込んでしまった。

                   ◇

 ≪旅のメモ≫

【高野山森林セラピー】今年5月に8つのセラピールートが完成し、森林セラピーツアーの取り組みが本格的に始まった。金剛峯寺などで配布しているマップを参考に、自由に散策することも可能。森林インストラクターの案内を希望する場合(有料)は予約が必要。事務局は、高野「めざめ」の森づくり実行委員会。TEL0736・56・2011。

【根来寺】和歌山県岩出市根来。平安後期の学僧、覚鑁(かくばん)上人が開いた。中世は全国から僧侶が集まり学問に励む大寺院だったが、豊臣秀吉の紀州攻めで焼失した。焼け残った大塔は国宝に指定されている。大人(中学生以上)500円、子供無料。TEL0736・62・1144。

【青洲の里】和歌山県紀の川市西野山。華岡青洲の旧居跡周辺に作られた公園。業績を紹介する展示室や復元された住居兼診療所などのほか、健康をテーマにした「レストラン華」などがある。TEL0736・75・6008。

【和歌山電鐵貴志川線貴志駅】和歌山県紀の川市貴志川町。「たま」は日曜休み。車の場合、同線伊太祁曽駅に駐車場がある。

豆乳プレゼントも/箱根

10月12日20時0分配信 カナロコ

 「豆乳の日」(十二日)にちなみ、箱根町二ノ平の箱根小涌園ユネッサンに三日から豆乳風呂が登場、入浴客に「肌にいい」と好評だ。十二日には日本豆乳協会(重山俊彦会長)が入浴後の客に豆乳を無料提供するイベントが行われた。

 同協会は三年ほど前に十二日を「豆乳の日」と決め、毎年普及に向けたイベントを開催。ことしはユネッサンの協力で豆乳風呂が実現した。

 豆乳には、ポリフェノール成分「大豆イソフラボン」などの作用で美肌効果があるという。真っ白な湯船につかった入浴客は、豆腐店員にふんしたスタッフがひしゃくで投入する豆乳を手に受け、腕などに塗り込んでいた。

 出口にブースを設けた同協会は、入浴後の客向けに十三種約二千四百本の豆乳を無料提供した。

 同協会の吉沢兄一事務局長は「豆乳は美肌や老化防止にいい。飲むだけでなく、鍋やしゃぶしゃぶなどのほか、昔からグラタンやシチューなどの料理でも使われているので利用してほしい」と話していた。

 ユネッサンの豆乳風呂は年内いっぱい楽しめる。

今度はカレー風呂!? ホットな入浴剤が登場

10月9日12時4分配信 オリコン

 カレーやシチューのルウをモチーフにした入浴剤『カレーなる入浴剤』(全4種/280円・税込)がバンダイから14日(火)に発売される。過去にはアイスキャンディ型の『ガリガリ君入浴剤 Cool!』や、お菓子型の『うまい棒入浴剤』など食品を題材とした入浴剤が発売されており、シリーズ第4弾となる。

これまでに発売された『うまい棒入浴剤』など全シリーズ

 カレーのルウをイメージさせるパッケージはもちろん、入浴剤自体もルウの形を再現。香りこそ違うものの、甘口にはハチミツ成分やリンゴエキスが配合されるなど、本物のカレーのルウに追随している。また、『辛口カレー風』になると“HOT”なトウガラシエキスが配合され、実際のカレーと同じように、それぞれの辛さのイメージに合わせた成分が配合されているというこだわりようだ。

 秋も深まり肌寒くなってきたこの季節、カレーに体ごと入った気分を味わいながら“HOT”になるのもいいかもしれない。

滑り止め対策適合表

【滑り止め対策適合表】最適 良好 可能 

テクニカルフィールド スリップアウト スリップレイトシグマ 01 スリップレイトシグマ 02 スリップレイトシグマ 03
滑り止め処理分類 滑り止めワックス 薬剤処理 滑り止め骨材散布 滑り止め塗料 滑り止め骨材左官
滑り止め屋内
滑り止め屋外
滑り止め
 階段滑り止め
玄関滑り止め
滑り止め舗装
滑り止め透水舗装
滑り止め
滑り止め
風呂滑り止め
浴槽滑り止め
浴室滑り止め
スロープ滑り止め
体育館滑り止め
プール滑り止め
ピータイル滑り止め
塩ビシート滑り止め
塩ビタイル滑り止め
クッションフロアー滑り止め
御影石(磨き)滑り止め
大理石滑り止め
タイル滑り止め
テラゾー滑り止め
人研ぎ滑り止め
洗い出し滑り止め
モルタル滑り止め
コンクリート滑り止め
マンホール滑り止め
鉄板滑り止め
シマ鋼板滑り止め
グレーチング滑り止め
FRP滑り止め
塗床滑り止め
ガラス滑り止め
ウッドデッキ滑り止め
フローリング滑り止め
セラミックタイル滑り止め
ドラムスティック滑り止め
滑り止め透明
カラー骨材滑り止め
着色 (ファインウレタン)
透水性
材料販売
工事ともの販売
1㎡あたりの材料価格 100円/1回塗 主剤 600円 8000円・15000円 3300円 22000円