雑記帳 天然温泉近くにオオハクチョウ 北海道・屈斜路湖

1月7日22時22分配信 毎日新聞

 北海道弟子屈町の屈斜路湖では、越冬のためシベリア方面から渡ってきたオオハクチョウが天然温泉のわく温かい水辺に集まり、冬の観光スポットの一つになっている。

 屈斜路湖は三十数万年前以降の度重なる巨大噴火でできたカルデラ湖で、今でもあちこちで温泉がわいている。中でも「コタン温泉」は湖畔に無料で入れる露天風呂があり、入浴客も時折見かける。

 塀がないので外から丸見えだが、お湯につかりながら、間近でくつろぐハクチョウの姿を雄大な景色とともに楽しめるのは大きな魅力。人前で裸になる勇気があるなら、あなたもいかが。【去石信一】

街道を歩く:斎王の道を巡って/5 明和地域 残る貴重な建物 /三重

1月8日13時1分配信 毎日新聞

 ◇ロマン薫る街並み、後世に
 街道沿いに住宅や商店が建ち並び、所々に江戸や明治時代からの古い建物が残る。斎宮跡(明和町)から近鉄山田線を越えた南側にあるのが伊勢街道だ。街道の活性化を目指して活動する「史跡斎宮跡・伊勢街道まちづくり会」会長の永島喬(たかし)さん(75)と街道を歩いた。
 明和町の西端に祓(はらい)川が流れている。そこから東に200メートルほど歩くと「外宮まで三里、宮川まで二里半」であることを示す石碑が残る。永島さんによると1847年に建てられた。街道を歩いて伊勢神宮参拝へ向かった江戸時代の人は、この石碑を見て「あともう少しで目的地に着く」と心が弾んだのだろうか。
 両側に田畑が広がる中を東に向けて歩き、しばらくすると集落に入る。江戸時代は街道沿いにうどん屋、銭湯、粉屋など、参拝客相手の店が建ち並んでいたというが、今ではほとんど残っていない。
 この集落で見られる建物のひさしには、「雁木(がんぎ)」と呼ばれる風よけがつく。また街道沿いの窓には格子戸が付き、さらにその下部には「馬止め」と呼ばれる柵がついている。ただ、三つすべてが残っている建物は多くなく、貴重な存在だ。
 交差点に建つ建物の屋根には「鍾馗(しょうき)」と呼ばれる小さな像が立っている。永島さんは「魔よけのために作られたと言われている」と話す。
 会は07年に約20人で設立した。東西6キロにわたる街道の観光地図を作成中で、どの建物の写真を載せるかなどを話し合っている。また街道の景観をよくするため、県と共同で街道のカラー舗装などを検討している。「良い景観を後世に残したい」という。
 今年は斎宮跡が国史跡になってから30周年。永島さんによると、30年前は地権者を中心に「土地を売りたくない」などと反対も多かった。しかし今では「観光客が来るので地域の活性化につながっている」と喜ぶ声が多いという。
 永島さんは「斎宮跡に来た人に一人でも多く街道を歩いてほしい。そのために県外の人にも分かりやすい地図(ガイドマップ)を作りたい」と話す。【山口知】=つづく
〔三重版〕

イノブタ肉のPRを強化、2月にフェア すさみ(和歌山)

1月7日17時16分配信 紀伊民報

 すさみ町の「イノブータン王国活性化委員会」(森光夫委員長)は、町の特産物にしようと取り組むイノブタ肉をPRするため、2月に「イノブタフェア」を開く。モニタリングやミートサミットなどさまざまな企画を予定。関係者は「積極的なPRでさらに盛り上げ、地域の経済効果を高めたい」と話している。
 同町はイノブタを使ったまちおこしを続けており、最近は町内産のイノブタ肉の流通量確保と販売促進に力を入れている。本年度は町や町商工会などが、多角的にイノブタをPRする委員会を発足させ、民間飼育を奨励している。
 期間中、町内の宿泊施設がイノブタ料理を盛り込んだ格安コースを提供する「イノブタ味覚まつり」をする。1泊2食付きのプラン利用者のうち、50組100人に、モニター料として、宿泊費の一部を助成する「イノブタ味覚祭りモニタリング」がある。
 また、6組に1万円相当のイノブタ肉(ロース、バラ、モモ1キロずつ)を進呈する「イノブタ肉のモニタリング」もある。モニターは調理や試食風景、料理などをデジタルカメラで写真に撮り、感想などと一緒に活性化委に送る。活性化委は参考にしたり、ホームページに掲載したりする。ブログに感想記事を書いてもらう「イノブタレトルトカレー・モニタリング」もある。
 2月10~15日は「イノブタウイーク」にし、町観光協会加盟の宿泊施設に泊まった人にイノブタカレーを配り、アンケートに答えてもらう。15日にはイノシシとブタの産地の関係者らを招き、同町のホテルヴェルベデーレで「ミートサミット」を開く。肉の味や安心・安全などについて語り合い、肉をアピールするとともに先進地の取り組みを学びたいという。同時にイノブタ料理の試食会も開き、イノブタ汁やイノブタカレー、イノブタしゃぶしゃぶを無料や安価で振る舞う。参加者は温泉に無料で入れる。
 活性化委はフェアを前に、イノブタ肉をPRするポスター(B2判)を500枚作った。昨年公募して決めたイノブタ肉の愛称「イブの恵み」を使っており、すさみ町内や町の姉妹都市、大阪府寝屋川市などで張る。のぼりやホームページもまもなく出来上がるという。

徳島温泉宿泊ネットワーク会議:「宿とくつろぎの湯」チラシ作製 /徳島

1月7日17時2分配信 毎日新聞

 ◇自慢の料理、施設紹介
 温泉や宿泊施設を運営する県内の第三セクターの連携をはかる「徳島温泉宿泊ネットワーク会議」がこのほど、09年のチラシ「四国とくしま湯悠(ゆうゆう)ガイド おもてなしの宿とくつろぎの湯」を作製した。
 同ネットに参加する温泉・宿泊7施設が、海の幸や里山の恵みで作った自慢の料理とともに施設を紹介。周辺の観光名所を盛り込んだ内容で、特産品や宿泊券などが当たるスタンプラリーも盛り込まれている。1万枚作製。各施設のほか、高速道路のサービスエリアなどでも入手可能。
 「神山温泉 ホテル四季の里&いやしの湯」(神山町神領)の支配人で同会議代表の和田隆さん(52)は「昨年10月から取り組んでいるが、参加施設をつなぐスタンプラリーにも手応えを感じている。個々の施設の魅力を今後もアピールしていきたい」と話している。【深尾昭寛】

日本酒:オリジナルの「海にふる雪」仕込む 米子・皆生温泉街で観光客に提供 /鳥取

1月7日16時1分配信 毎日新聞

 米子市の皆生温泉街で観光客に提供するオリジナル日本酒の仕込み作業が6日、同市道笑町2の益尾酒造(三宅清一社長)であった。温泉街の魅力アップにと皆生温泉旅館組合青年部(岩崎康朗部長)が企画。2月10日ごろには濁り酒「皆生温泉・海にふる雪」の銘柄で限定発売する。
 酒米は、同青年部や伯耆町福岡3区、同社が県などの支援を受けて5月に伯耆町で田植えをし、9月に収穫したもの。この日の仕込み作業には青年部員6人が参加。50%に精米した酒米「五百万石」約300キロを蒸し、冷やした後、杜氏(とうじ)の指導を受けながら酵母と水が入った発酵タンクに投入していった。室温5度前後で発酵を促すという。
 「海にふる雪」はすっきりした辛口。値段は500ミリリットル瓶が2100円。限定1000本作る。同組合加盟の旅館やホテルで提供、販売する。
 同青年部員の柴野裕美子さん(27)は「皆生温泉に来ていただければ心を込めたおいしい酒が味わえます」とPRしている。【小松原弘人】

“祭り”後元年:サミットが遺したもの/上 観光 /北海道

1月7日12時1分配信 毎日新聞

 ◇期待外れ、円高が追い打ち 地元で新しい試みも
 北海道洞爺湖サミットから半年。雪に覆われた洞爺湖温泉街(胆振管内洞爺湖町)は昨夏の喧噪(けんそう)を忘れたかのようにひっそりと静まり返っていた。
 サミットに合わせギャラリーが開設されていた建物前には「売物件」の看板が立てられ、目抜き通りにはシャッターを閉ざした店舗が並ぶ。「すっかり元に戻ったね。不景気でさらに悪くなるばかり」と土産物店の女性店員(52)。店内には「サミット開催記念商品」と書かれたTシャツやエコバッグが所在なげに陳列されていた。
 サミット開催前、温泉街は「警備が厳しい」などの風評被害に遭って観光客集めに苦心し、開催中は政府関係者や警察官が宿泊するため一般客を制限。それだけに関係者の「アフターサミット」への期待は大きかった。
 しかし、洞爺湖町によると観光客は8月以降、前年同月比5~15%減で推移している。ガソリン高騰で道内客の出足が鈍ったうえに円高の影響で韓国人観光客が半減。北海ホテルの篠原一専務は「毎年満室になる年末年始も今年は2割近く空室だった」と嘆く。
 「いかにサミットでも今の情勢にはかなわない」。サミット効果を期待していた長崎良夫・洞爺湖町長は世界経済の混乱による「逆風」をこう表現する。それでも「サミットを成功させようとこれまでにない連帯感ができた。いい形で残して伸ばせば徐々に効果は出てくるのでないか」と希望は捨てていない。
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 12月中旬、温泉街は久々ににぎわいを見せた。洞爺湖温泉飲食店組合が中心となり、宿泊代と飲食店での夕食、スナックでの2次会(飲み放題)を組み合わせた格安パック「グデングデンヘブンツアー」(6000~9500円)を5日間限定で売り出したところ、閑散期にもかかわらず200人以上が参加した。「サミットを境に街全体で何かをやろうという機運が出てきた」。秋田康夫組合長は熱っぽく語る。
 洞爺湖温泉街のホテルはこれまで、宿泊客に食事や土産の購入もホテル内でしてもらう「囲い込み」の発想が強く、飲食店との溝が広がっていた。しかし、今回は飲食店組合が旅館組合や商工会に声をかけ、初めて共同でツアーを企画。秋田組合長は「お客さんも喜んでくれて手応えはあった。ぜひ次につなげたい」という。
 ホテルグランドトーヤの来栖正光専務が9月に地域の仲間約10人とスタートさせた「洞爺エコリゾ・プロジェクト委員会」は「環境」と「健康」を組み合わせたツアー商品の開発を進める。10月に試行した「メタボリック対策モニターツアー」では地元食材を使ったヘルシーメニューや洞爺湖畔のヨガウオーキングなどを取り入れ、参加者から「減量のきっかけができた」などの声が寄せられた。
 「『サミットがありました』だけではすぐ忘れられる。『洞爺湖』が再び取り上げてもらえるような情報発信をどんどんしていきたい」と来栖専務。サミット効果はまだ数字に表れていないが、新たな芽は出始めている。
   ×  ×
 観光客増への期待と環境ブームに沸いた北海道洞爺湖サミット。半年たって迎えた新年は、あれが単なる「祭り」だったのか、北海道の未来を切り開く「糧」となったのかが試される元年といえる。サミットが遺(のこ)したものを考える。
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 ■ことば
 ◇北海道洞爺湖サミット
 08年7月7~9日、胆振管内洞爺湖町のザ・ウィンザーホテル洞爺で開かれた主要国(G8)首脳会議。アジア、アフリカなどからも14カ国の首脳が参加し、地球環境問題やテロ対策などを話し合った。日本開催は00年の九州・沖縄サミット以来で、全国から警察官約2万1000人が動員され、報道関係者も内外から約4000人が集まった。各国政府関係者らは洞爺湖温泉や登別温泉、札幌市内のホテルなどに滞在。北海道経済連合会はサミット開催に伴う経済効果を約350億円、ポスト・サミット効果は開催後5年間で284億円に上ると試算している。

[FREESPOT] 山形県の九兵衛旅館など18か所にアクセスポイントを追加

1月7日10時15分配信 RBB TODAY

 フリースポット協議会は、山形県の九兵衛旅館など18か所に設置されたアクセスポイントをあらたに追加した。

 詳細は以下のとおり。

■山形県
●九兵衛旅館 ロビー、1階食事処の一部、2階広間、客室内一部
 山形県鶴岡市湯田川乙19

■福島県
●会津若松ワシントンホテル
 福島県会津若松市白虎町201

■栃木県
●ペンションあじわい
 栃木県那須郡那須町高久甲2888-31

■長野県
●ヒュッテかもしか
 長野県北安曇郡白馬村北城4273
●シャレー志賀 ジャロン
 長野県下高井郡山ノ内町志賀高原一の瀬
●ペンション のりさんち
 長野県小諸市己104-2
●ますや旅館
 長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9507

■新潟県
●岩室温泉 綿々亭 綿屋
 新潟県新潟市西蒲区岩室温泉581
●ペンション空飛ブウサギ
 新潟県妙高市杉野沢229-2
●歴史の生きづく高原の宿 ホテル太閤
 新潟県妙高市赤倉温泉

■石川県
●加茂整形外科医院 入院病棟、待合室
 石川県石川県小松市梯町38-1

■岐阜県
●小熊山一乗寺
 岐阜県羽島市小熊町西小熊4292

■静岡県
●LAGOON DE PAL
 静岡県静岡市清水区相生町9-25 ワタナベビル101
●シーショアーリゾート デイズ
 静岡県下田市吉佐美1903-11

■広島県
●広島空港 出発ロビー内 ビジネスラウンジ
 広島県三原市本郷町善入寺64-31

■福岡県
●ハカタリバーサイドホテル
 福岡県福岡市博多区上川端町4-213

■鹿児島県
●奄美大島ホテルリゾート コーラルパームス
 鹿児島県奄美市笠利町宇宿2520

■沖縄県
●琉球居食屋 おきなわの海
 沖縄県那覇市牧志1-2-31 おきなわ屋本店2F

<レジオネラ菌>重肺炎の原因、感染報告が5年間で5倍に

1月7日2時33分配信 毎日新聞

 重い肺炎の原因となるレジオネラ菌の感染報告者数がこの5年間で5倍近く増えたことが国立感染症研究所の調査で分かった。菌を含んだ水滴を吸うと感染するため、ジャグジーや打たせ湯などを備えた施設の普及が背景にあるとみられる。

 研究所が全国の医療機関からの報告をまとめた。現在の統計の取り方を始めた00年以降、ほぼ150人前後で推移し03年は147人だった。その後、毎年増え続け、07年に668人が確認され、昨年も9月末現在で686人を記録した。このうち、感染源が判明するのはほぼ半数だが、いずれも大半は入浴施設の利用者という。昨年2月には、高圧洗浄機で足湯を清掃中の男性が霧状になった残り湯を吸い込み感染したという。

 急増の背景を、研究所は「検査精度の向上もあるが、ジャグジーや加湿器の利用増が感染の機会を高めている」と指摘する。東京都によると、都内でジャグジーを備えることが多いスポーツ施設や温泉施設も最近は右肩上がりで、特に06年度は前年度比で12%増の1736施設となった。

 レジオネラ菌は肺炎球菌に次ぐ重症肺炎の原因菌で、抵抗力の落ちた人は意識障害や四肢の震えなど重症化する。

 菌は日常生活のどこにでも存在し、水温が36度前後で最も繁殖する。分析した倉(くら)文明主任研究官(細菌学)は「こまめな消毒と清掃が発生防止になる。施設の利用者は、疑わしい症状が出たら早めに受診してほしい」と話す。【関東晋慈】

「岩手の海岸」を激写-山岳写真家が写真展、「やませ」をとらえた作品も

1月6日19時17分配信 盛岡経済新聞

 雫石町の網張温泉にある網張ビジターセンター(雫石町、TEL 019-639-3777)で現在、写真展「岩手の海と森:リアスの海岸風景」が開かれている。
 
 同展は、関西地方の大学で教鞭を執りながら岩手の自然に魅せられた山岳写真家・多賀谷真吾さん(東黒石野)が約4年にわたり、宮古から釜石にかけての「陸中海岸の風景」をペンタックスの中判カメラを担いで訪ね歩き撮影したもの。出品点数は10点と多くはないが、徒歩やカヤックを移動手段とした、日常ではたどり着けない撮影ポイントからとらええた「新しい岩手の風景」を見せる。作品の中には「やませ」が発生する一瞬をとらえた貴重な写真も。

 季節を問わず岩手の自然を撮り続ける多賀谷さん。「陸中海岸は断崖絶壁が海中にまで落ち込んでいるので観光としてはあまり注目されていないが、その分知られざる自然が残っている。特に海と森が一体化した自然は陸中海岸の大きな特徴」と話す。「岩手の自然はやませに代表されるように、冷涼で厳しいと言われるが、それは人間、とりわけ農耕社会の視点。この気候がるからこそはぐくまれてきたブナや赤松などの森が沿岸にはある。そんな自然を写真から読み取ってもらえれば」とも。

 開催時間は9時~18時。火曜休館。観覧無料。2月28日まで。

山口発・活路をもとめて:/5止 お茶に託す地域活性化 /山口

1月6日15時1分配信 毎日新聞

 ◆とくぢ健康茶企業組合=山口市徳地
 ◇新たな特産品へ高齢者奮起
 「まず1杯、飲んでみてください」。山口市徳地にある「とくぢ健康茶企業組合」理事長の重本正樹さん(71)の自宅で、秋に収穫したばかりという琥珀(こはく)色の茶を勧められた。
 苦みを覚悟しながら一口飲むと、香ばしさとコクが口全体に広がった。重本さんは「徳地の健康茶はとてもまろやかな味わいなんです」と自信に満ちた笑顔をみせた。
 人口約7500人の徳地地域は、山林が約9割を占める中山間地域。高齢化が進み、農業の後継者不足が悩みだ。そんな中、「休耕田を利用し、新たな特産品を作れないか」と目をつけたのが、マメ科の1年草「カワラケツメイ」。元々、全国各地の河原などに自生。かつて徳地地域では100軒を超す農家が主に自家用として育てていたが、ここ数年は10軒以下に減っていた。
 折からの健康ブーム。「栽培負担が少なく、収穫期間の短さも高齢者が多い徳地地域にぴったり」。重本さんら住民有志は一昨年11月、企業組合を設立した。
 昨年は企業組合の呼びかけに応じた33軒の農家が約2・4トンを収穫。乾燥、焙煎(ばいせん)し、地域の特産品売り場や同市湯田温泉の土産物売り場などで好評を博している。心掛けているのは、「安心・安全」なブランド作り。「カワラケツメイのお茶は全国各地にある。差別化するため、無農薬で化学肥料も使わない有機栽培を徹底した」
 原動力は、会社を退職したり、子育てを終えた地域出身の中高年世代だ。理事の松田圓子さん(70)は化粧品販売をして5人の子どもを育てる傍ら、有機農業の勉強を続けた。初めての栽培だったが「驚くほど収穫できた」と笑顔を見せる。営業担当の専務理事、原健太郎さん(65)も東京の大手企業に勤めていたが定年を機に約5年前、Uターン。「生まれ育った徳地の歴史や自然を全国に伝えたい」と販路の拡大に努めている。
 昨年8月には畑で、環境省から絶滅危惧(きぐ)種に指定されているツマグロキチョウを確認。今後は貴重なチョウを「看板」に、健康茶の知名度アップを図る。「栽培に協力してくれる生産者を増やし、活気あふれる地域にしたい」と重本さん。
 夢はさらに膨らんでゆく。【大村健一】=おわり
〔山口版〕