高さ12メートルの雪の回廊登場 巨大かまくらを再利用

3月4日11時33分配信 中日新聞

 高山市奥飛騨温泉郷平湯の平湯バスターミナルに高さ約12メートルの雪の回廊ができ、観光客の注目を集めている。
 先月25日まで開催された「平湯大滝結氷まつり」(平湯温泉観光協会主催)で造った巨大かまくらを再利用した。同まつりではかまくらバーとして地元酒などを振る舞っていた。
 同協会では、まつり終了後の26日に重機でかまくらの真ん中を崩し、幅約2メートルの通路にし、中の空洞は残った雪でふさいだ。雨や気温の上昇で元のかまくらより一回り小さくなったが、中田芳明協会長は「回廊を車で通る人もいる。まつりのあとも楽しんで」と話した。
 4月中旬まで残す予定。
  (並木智子)

砂浜歩いて3割が脱メタボ成功 和歌山県立医科大

3月4日8時3分配信 産経新聞

 砂浜を歩く運動を2カ月間続けた人の3割が脱“メタボ”に成功-。県立医科大がメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の中高年者らを対象に行った調査で、こんな結果が出た。調査を担当した保健看護学部の有田幹雄教授(循環器内科)は「運動によるメタボの改善効果が科学的に証明された」としている。

 メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満に高血圧、高脂血症、高血糖のうち2つ以上を併発した状態。調査は、白浜温泉旅館協同組合から同大が依頼を受け、有田教授の研究チームが平成20年4~11月、白浜町の男女47人(平均年齢55歳)を対象に実施した。

 2グループに分けて2カ月間、白良浜海水浴場(同町)の砂浜を毎日素足で歩いてもらい、調査前との医学データを比較。歩く距離は自由に決めてもらったが、通常より平均で1日約3000歩も増えた。

 その結果、対象者の体重が調査前と比べて平均1・1キロ減少したほか、腹囲も平均2・2センチ減。また調査前に基準値を超えていた人のうち中性脂肪は75%、LDL(悪玉)コレステロール値は85%、血糖値は94%の人が改善を示した。

 これによりメタボあるいはメタボ予備群だった計38人のうち、3割がメタボから予備群へと改善したほか、1割は予備群の状態からも完全に脱し、33%が脱メタボに成功した。有田教授は「今回の調査では明らかにならなかったが、砂浜は路上を歩くよりも適度な負荷がかかり、メタボ改善により効果が高い可能性もある」と話している。

中学生以下は全額負担 インフルエンザ予防接種ですさみ町

3月3日17時10分配信 紀伊民報

 和歌山県すさみ町は、幼児・小中学生のインフルエンザの予防接種と、75歳以上を対象にした肺炎球菌ワクチンの接種を、2009年度から町が全額負担する予定。一方で、町地域福祉センター内の「いのぶた温泉」の一般入浴を廃止して赤字削減を図る。デイサービスによる温泉利用は継続する。橋本明彦町長は「住民の健康管理と医療費の軽減につながれば」としている。事業費を盛り込んだ2008年度一般会計補正案と09年度当初予算案を、6日開会の町議会定例会に提案する。
 インフルエンザの予防接種や肺炎球菌ワクチンの接種を自治体が全額負担することについて、県難病・感染症対策課は「県内では聞いたことがない」と話している。
 インフルエンザの予防接種は、各自治体が65歳以上を対象に費用の一部を補助して実施している。すさみ町も同様の取り組みをしており、今後も継続する予定。さらに、09年度からは1歳以上の就学前幼児と小学生、中学生を対象に全額負担して実施する。
 町によると、09年度の対象者は約500人。費用として一般会計当初予算案に約220万円を計上している。町は「子どもの数が少ないので実施できる施策」という。
 肺炎球菌ワクチンは、高齢者の肺炎の原因となる病原体のうち、最も頻度の高い「肺炎球菌」を狙った予防ワクチン。肺炎球菌にしか効果はないが、肺炎になっても軽くすみ、抗生物質が効きやすい特徴があるという。いまのところ日本では一生に1回の接種しか認められていない。
 対象者は約1200人。国の08年度「地域活性化・生活対策臨時交付金」を受け、予算約810万円全額を09年度に繰り越して実施する。
●一般入浴を廃止 いのぶた温泉
 「いのぶた温泉」は、燃料代や人件費の負担が大きいのと、支援や介護が必要な人のケアを中心とした運営にするため、昨春から一般客の入浴時間を大幅に短縮している。しかし、06年度約450万円、07年度約730万円、08年度約550万円と赤字が続き、深刻な問題となっている。
 橋本町長は「料金アップによる一般入浴の継続も検討したが、入浴者が少ないこともあり、赤字解消にはならないと判断、やむなく廃止を決めた。限られた予算を組み替え、少子高齢化が深刻な将来を見通した対策に重点を置いた」と話している。

関・越前町長:「町政発展に全力」2期目の抱負 /福井

3月3日17時2分配信 毎日新聞

 越前町長選から一夜明けた2日、当選した関敬信町長が町内で会見し、「町民から圧倒的な支持を受け、肩の荷の重さを実感した。期待に応えるためにも町政の発展に全力を傾ける」と述べ、2期目に向かっての抱負を語った。
 関町長は、行財政改革の一環として温泉施設「泰澄の森」「オタイコヒルズ」「水仙ランド」の3公共施設に指定管理者制度を適用するほか、09度から総合事務所を統廃合し、コミュニティーセンターに再編して地域活性化の拠点とするプランを説明。条例改正案などとともに3月議会に提案するとした。
 また、人材育成を名目に県立丹生高校に財政支援する考えを表明し、「藤島高校に負けないぐらいの文武両立の進学校にしたい」と述べた。【菅沼舞】

温泉学会:全国から50人“熱い思い”語る--温泉津 /島根

3月3日16時2分配信 毎日新聞

 全国の温泉愛好者らで作る「温泉学会」(会長、竹下賢・関西大学法科大学院教授)の春季大会が2日、大田市温泉津町で開かれ、温泉への“熱い思い”を語り合った。
 この日は、約50人が温泉津コミュニティセンターに集合。あいさつに立った竹腰創一市長は「温泉津温泉の薬効と本質的な魅力をアピールする絶好の機会」と歓迎した。
 続いて、竹下会長の司会でパネルディスカッションがあり「今、入湯税を考える」と題し、法律家や旅館経営者ら3人の会員が専門的見地から意見を述べ合った。
 発言は、1957年に地方税の目的税として規定された入湯税が、現在の実態に合わない古い法律と指摘。税が、温泉の基盤整備に使われているのは一部で、ほとんどが道路整備など一般財源化していることが問題とし「すぐに廃止は難しいが、目的税から外すことはできると思う」と結んだ。
 3日は午前9時から、同市大森町の石見銀山世界遺産センターで、「世界遺産と温泉」をテーマにシンポジウムが開かれる。一般の参加も可(無料だが、資料代が必要)。【船津健一】

城崎めぐらーなマップ:カラフルなイラストと地図 旅館やJR駅などで配布 /兵庫

3月3日13時2分配信 毎日新聞

 ◇城崎の見どころ満載「めぐらーなマップ」完成、町商工会青年部が5万部作製
 城崎町商工会青年部が、城崎の見どころをカラフルなイラストと地図でまとめた「城崎めぐらーなマップ」=写真=を作った。
 青年部は今年度、城崎温泉の良さを再認識する勉強会を開催し、城崎を歩くことで見所や名所を再発見。マップは七つの外湯などおなじみの施設のほか、日本昔話で有名な「鼻かけ地蔵」、天然記念物のヒヌマイトトンボが舞う桃島池、地元ローカルヒーロー「城崎オンセンジャー」まで、新旧取り交ぜ、バラエティーに富んだ内容で誰でも楽しめるつくりとなっている。
 A4判両面カラーで5万部を用意。旅館や観光協会、JR城崎温泉駅で配布している。同商工会は「城崎を好きになってもらえるきっかけになれば」と話している。問い合わせは同商工会(0796・32・4411)へ。【植田憲尚】
〔但馬版〕

どぶろく:「マタギの夢」 全国コンテスト・濃醇の部 最優秀賞を獲得 /秋田

3月3日12時2分配信 毎日新聞

 ◇さらりと甘辛口
 北秋田市阿仁の「マタギの里観光開発」(北林昭男社長)が造ったどぶろく「マタギの夢」が、全国どぶろく研究大会のコンテスト・濃醇(のうじゅん)の部で最高位の最優秀賞を獲得した。甘さとさらりとした飲みやすさが特徴で、同社は「多くの人に味わってほしい」と呼びかけている。
 どぶろく造りには国の構造改革特区の認定が必要で、北海道から大分県まで全国で91事業者が認定されている。
 同観光開発は05年3月に「マタギ特区」の認定を受け、同年12月に販売を始めた。打当温泉・マタギの湯の隣接地約15アールを借り受けて、どぶろく用の米を作付け。毎月120リットルから150リットルのどぶろくを製造する。日本酒のぴりりとした辛さと、米の持つとろりとした自然な甘さが口の中で融合する「甘辛口」に仕上げている。
 どぶろく造りに取り組む全国の生産者による大会は4回目で、コンテストは3回目。山形県の飯豊町で2月21日から2日間の日程で開かれた。全国15道府県の特区から「濃醇の部」に35銘柄、「淡麗の部」に30銘柄が出品され、各部門の最優秀賞1点、優秀賞3点、入賞4点、特別賞1点が決まった。
 「マタギの夢」は昨年大会で選外となり、今回は雪辱を期して臨んだという。製造販売責任者の泉明博さん(55)は「これまで以上に原料の品質管理に努め、阿仁のどぶろくとして販売していきたい」と話している。
 このどぶろくはマタギの湯宿泊者や食堂利用者に提供。小売りもしており1合(180ミリリットル)450円。容器の持参の人には量り売りもする。問い合わせは打当温泉マタギの湯(0186・84・2458)。【村川幸夫】

河童の絵:伝説の地・日光で眠る作品、再発掘へ 来年度から整理着手 /栃木

3月3日13時2分配信 毎日新聞

 ◇山川惣治、矢野功、永田竹丸さん…の作品 集会所が保管
 河童(かっぱ)伝説が残る日光市西川地区に、多数の河童の絵が眠っている。1950年代に大人気を博した「少年ケニヤ」でおなじみの山川惣治さんの作品など、一部は野岩鉄道湯西川温泉駅併設の「道の駅湯西川」に展示されているが、大半は、近くの西川集会所で保管されたまま。まだ有名な漫画家の作品もあると見られ、来年度から作品の整理に着手し、順次、道の駅での公開を目指している。【浅見茂晴】
 河童の絵は、合併前の旧栗山村時代の1987~03年に開かれていた「かっぱ大祭」で、訪れた漫画家が描き残した作品で、その数百点にのぼる。
 当時の斎藤喜美男村長が師事していた福島県の漫画家、松葉豊さんを大祭に招いて、さまざまな河童の絵を描いてもらった。松葉さんは親交のある漫画家を連れて大祭に参加。湯西川駅前に特設ステージを設置して、地元の児童らと一緒に描いてもらった。
 当時、担当していた斎藤英敏・栗山総合支所長は「一度に15人くらいの漫画家を引き連れてきて、描いてもらった。宿泊代などを村が負担しただけで、あとはボランティアだった」と振り返る。
 作品は旧村役場(現栗山総合支所)に保管されていたが、集会所の新築を機に地元で展示したいとの意向があったため、移された。その後、道の駅が開設されたことから、「より多くの人に見てもらおう」と、同駅内の「湯の郷湯西川観光センター」前に一部が展示されることになった。
 ただ現在は、山川さんの作品「少年ケニヤ河童」のほか、日本酒メーカーのラベルやCMでおなじみの小島功さんに師事した矢野功さんや、のらくろの田川水泡さんに師事した永田竹丸さんの作品など、ごく一部が展示されているだけだ。
 「めぞん一刻」の高橋留美子さんや小島功さんの作品もあるといわれ、「当時は無名でも、現在は有名になった作者もいるのではないか」と、センターの八木沢正弘支配人は話す。「色あせる心配もあり、なんとかしたい」(八木沢支配人)と、新年度から整理に着手する考えだ。

テレビ朝日の情報番組で通販、24時間風呂の説明に誤り

3月4日13時2分配信 読売新聞

 テレビ朝日は4日、昨年2月に放送した情報番組「ちい散歩」の通販コーナーで販売された24時間風呂の商品説明に誤りがあったと発表した。

 問題の商品は「ジャノメ家庭用クリーンバスユニット湯らめき」(19万8000円、工事費込み)。番組では、一般的なガス風呂に比べ、水道・ガス料金などを合わせて「年間1870円安くなる」と紹介したが、メーカーから提供されたデータに誤りがあり、実際には約3万3000円割高になることが昨年12月に分かった。同商品は番組で計86台販売された。

 テレビ朝日広報部は、「販売した一軒一軒に連絡を取り、誠意を持って対応する。場合によっては返品にも応じる」としている。

一時金:高齢者向けマンション賃貸業者、完成見込みなく2億4000万円 /神奈川

3月4日12時1分配信 毎日新聞

 介護付き終身居住をうたう高齢者向けマンション「サン・オリーブ」(平塚市土屋)の賃貸業者が、完成の見通しがないのに入居者を募集し、一時金として数百万円を支払わせていたことが分かった。県への相談だけで契約件数は少なくとも37件、支払額は2億4000万円を超す。解約者にも一時金はほとんど返金されていない。刑事告訴も出ており、県警は詐欺の疑いもあるとみて調べている。【五味香織、池田知広】
 ◇県が37件把握、契約者が告訴
 勧誘パンフレットや不動産鑑定士の評価書などによると、マンションは鉄骨造り3階建てで1~2LDKが8部屋ある造り。業者は秦野市に拠点を置き、04年ごろから「新築」「完成」などと戸別配布のチラシで宣伝、入居勧誘していた。だが資金難から工事が滞り、07年6月には横浜地裁小田原支部が強制競売開始を決定。建物は今も完成していない。
 だが業者は競売開始後も「入居一時金550万~750万円」などと勧誘を継続。入居者を介護したり、入退院時に付き添ったりするとも宣伝した。
 県によると、契約者は県央部が中心で、最高齢は90歳。契約額は最高で約1200万円に上る。自宅を引き払って入居準備を進めていた人もいたという。
 県は月内にも県消費生活条例に基づき是正勧告する方針。しかし勧誘をやめさせる強制力はなく、県は「行政としてこれ以上の対応はできない」と話している。
 業者は毎日新聞の取材に対し「(返金が滞ったのは)力不足で申し訳ない。オープンの見通しが立ったので分割で返していきたい」と話している。
 ◇「大損した」自責の高齢者
 安心して住めるはずの「終(つい)のすみか」は、幻となった。支払った入居一時金750万円のうち50万円しか返金されていない平塚市の独り暮らしの女性(89)は「大損をしてしまい、バカみたい」と自分を責めている。
 昨年2月中旬、ポストのチラシを見て、この賃貸業者に入居を問い合わせた。男性社長は車で迎えに来て現地に案内し「4月末には入居できる」などと言って勧誘、女性は定期預金5件を解約して入居一時金を支払った。
 その後も社長は「身長に合った手すりを取り付ける」などと言っては、女性をマンションに連れて行き、風呂場やトイレなどで寸法を測った。女性がバラを育てていることを知ると「敷地の庭に植えたらいい」と勧めたりもしたという。
 一方で「電気や水道はまだ通っていない」「ほかの部屋は入居しているので見せられない」とも。不信感を抱いた女性は同3月下旬に解約を申し出た。社長は「入居解約同意書」で同5月末までに一時金を全額返すと約束したが、返金額は約50万円にとどまる。電話しても社長らは「もうすぐ返金する」と繰り返すばかりだった。
 女性は約30年前に夫と死別し、子どもはいない。「病気になったら病院への送迎もあると言っていた。私の一生を守るという話だったので、親類にも迷惑をかけなくて済むと思った」と悔やむ。業者からは今年2月末「4月以降に返金する」という文書が届いたが、応じていない。【五味香織】