バラ足湯、観光起爆剤に

山口市湯田温泉の「足湯」に、阿東町特産のバラを浮かべて優雅な気分と甘い香りを満喫してもらう計画が進んでいる。湯田温泉配給協同組合は、来年1月に予定されている両市町の合併を機に導入し、伸び悩む観光客の集客につなげたい考え。関係者らは「老舗温泉街の新たな名所に」と期待している。

 同町徳佐上の道の駅「願成就温泉」では、約2年前から毎月3日間、女性用の露天風呂で「ローズ風呂」を開催。町内の切りバラの生産農家から、その日の朝に摘んだばかりのバラを風呂に浮かべ、人気を呼んでおり、同町の観光に携わる若手らで組織する「あとう6次産業地旅の会」が、湯田温泉側に持ちかけた。

 9月のシルバーウイークには、山口観光コンベンション協会が、市内のショッピングセンターに1日限定でピンクや濃紫色の100輪のバラが浮かんだ足湯を試験的に開設。訪れた人たちからは「バラの甘い香りに癒やされる」「見た目がかわいい」などと好評だったという。

 湯田温泉には5か所の足湯があり、今後、バラを浮かべる期間や場所などを具体的に詰めるという。

 同市観光課によると、湯田温泉の年間の観光客数は過去20年で、1991年の104万人をピークに減少傾向をたどり、2004年には78万人まで落ち込んだ。以後はほぼ横ばい状態で、08年は81万人と伸び悩んでいる。

 同組合の荒瀬公明事務局長は「観光の起爆剤になってくれれば」と期待を寄せる。地旅の会の瀬川和久会長は「合併後は阿東のバラも山口市の財産になる。ローズ風呂で、さらに湯田温泉の魅力が上がるのでは」と話している。

(2009年10月30日 読売新聞)

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