「練習しながら」星野が単独首位

「マイナビABC選手権・第2日」(30日、ABCゴルフ倶楽部)

 初日首位タイの星野英正(32)=フリー=が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算9アンダーで単独首位に立った。

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 通算9アンダーで単独首位に浮上した星野は「朝の練習から調子は悪くなかったので、強めに振りながらコントロールできるか試した。練習しながらラウンドした感じだね」と余裕たっぷり。前日のラウンド後、風呂場で谷口徹から「おう、ヒデ、ナイス。でも1日だけだけどな」とチクリと言われたそうで「絶対きょうも60台で回ってやろうと思っていた」と、してやったりの表情だった。

バラ足湯、観光起爆剤に

山口市湯田温泉の「足湯」に、阿東町特産のバラを浮かべて優雅な気分と甘い香りを満喫してもらう計画が進んでいる。湯田温泉配給協同組合は、来年1月に予定されている両市町の合併を機に導入し、伸び悩む観光客の集客につなげたい考え。関係者らは「老舗温泉街の新たな名所に」と期待している。

 同町徳佐上の道の駅「願成就温泉」では、約2年前から毎月3日間、女性用の露天風呂で「ローズ風呂」を開催。町内の切りバラの生産農家から、その日の朝に摘んだばかりのバラを風呂に浮かべ、人気を呼んでおり、同町の観光に携わる若手らで組織する「あとう6次産業地旅の会」が、湯田温泉側に持ちかけた。

 9月のシルバーウイークには、山口観光コンベンション協会が、市内のショッピングセンターに1日限定でピンクや濃紫色の100輪のバラが浮かんだ足湯を試験的に開設。訪れた人たちからは「バラの甘い香りに癒やされる」「見た目がかわいい」などと好評だったという。

 湯田温泉には5か所の足湯があり、今後、バラを浮かべる期間や場所などを具体的に詰めるという。

 同市観光課によると、湯田温泉の年間の観光客数は過去20年で、1991年の104万人をピークに減少傾向をたどり、2004年には78万人まで落ち込んだ。以後はほぼ横ばい状態で、08年は81万人と伸び悩んでいる。

 同組合の荒瀬公明事務局長は「観光の起爆剤になってくれれば」と期待を寄せる。地旅の会の瀬川和久会長は「合併後は阿東のバラも山口市の財産になる。ローズ風呂で、さらに湯田温泉の魅力が上がるのでは」と話している。

(2009年10月30日 読売新聞)

越冬隊員先生南極から“授業”

柏市の県立東葛飾高校で28日、南極越冬隊員として昭和基地に派遣されている同校の武田康男教諭(49)とテレビ回線でつなぐ「南極教室」が開かれ、生徒と教職員約1000人が参加した。

 武田教諭は地学が専門。昨年12月から来年3月まで、同校を休職して越冬隊員に加わり、気象などの研究観測を行っている。南極教室では、同校の体育館のスクリーン画面に現地の映像を映し、双方向で音声のやりとりを行った。

 武田教諭は「きょうはマイナス10度で暖かいです」と防寒着、サングラス姿で画面に登場。基地周辺の風景や、内部の風呂、トイレ、観測設備などを紹介し、撮影したオーロラや蜃気楼(しんきろう)、皇帝ペンギンなどのビデオ映像を送った。

 「空は美しいし、オーロラはきれい。実際に来てみないと、テレビだけでは分からない」とメッセージを送った。生徒と携帯電話で通話したり、生徒の様々な質問にも答えたりした。

(2009年10月29日 読売新聞)

強姦魔に反撃「爪はがし」

1人暮らしの女性宅に侵入、暴行しようとしたが指をかまれてつめがはがれ落ち、激痛のあまり“逃走”した男が22日までに捕まった。

 警視庁綾瀬署に強姦(ごうかん)未遂容疑などの疑いで逮捕されたのは、東京都足立区、会社員高杉学容疑者(37)。逮捕容疑は15日午前3時25分ごろ、足立区のアパート1階に住む20歳代女性会社員宅に侵入し、暴行しようとした疑い。

 同署によると、フリースを着た高杉容疑者はこの日、女性宅に無施錠の窓から気付かれないまま侵入。浴室に押し入り、入浴中だった女性の口を、背後から両手でふさいだ。その時、女性は同容疑者の指に思い切りかみつき、反撃。1枚のつめが根元からはがれるほどで、想定外の“逆襲”をうけた同容疑者は、激痛のあまり、絶叫。あわてて浴室を脱出し、侵入した窓から脱兎(だっと)のごとく逃げ出した。指からは流血し、はがれたつめは室内に落ちたという。

 女性は直後、110番通報。同署が周辺捜査を進め、高杉容疑者を割り出し、翌16日、逮捕した。同容疑者は容疑を認め「つめがはがれ、痛さでうめき声を上げてしまった。ストレス解消でのぞきをしているうちに興奮し、侵入してしまった」という趣旨の供述をしているという。15日には、指の治療のため、病院に駆け込んでいた。

 高杉容疑者は建設会社に勤務。工事現場の現場監督などをしている。調べに対し、5~6年前から周辺でのぞきをやっていたことや、数件女性宅に侵入したなどと供述。同署によると、今年8月ごろから付近では、「男が自宅に侵入した」という被害届や被害相談が少なくとも数件寄せられており、余罪を追及する。

震災関連の公文書30点展示 北淡震災記念公園

阪神・淡路大震災から来年で15年を迎えるのに合わせ、兵庫県公館県政資料館が収蔵する震災関連公文書の一部が、淡路市小倉の北淡震災記念公園野島断層保存館で展示されている。地震発生直後に自治体が県へ知らせた被害状況報告書や、災害対策本部が市民へ配布した生活情報のチラシなど、当時の生々しい資料の数々が並んでいる。11月15日まで。(高森 亮)

 県政資料館では、県が作成・取得した公文書を保存しており、収蔵資料を広く見てもらおうと年1回、県内各地で巡回展示をしている。今回は来年に震災15年を迎えることから、同館が保有する震災関連公文書2万点の中から淡路島に関係する資料の一部を初めて公開することにした。

 展示品は、震災から1週間後の旧一宮町内のパネル写真や、島内の被害状況報告書、農林水産被害状況の資料など約30点。地震発生直後の午前7時に旧五色町が県へ送った被害状況報告では、全壊住宅3棟、一部破損1棟と手書きで書かれており、当時の緊迫した様子を感じ取ることができる。

 発生から1カ月後の避難場所一覧では、旧五色町より北側のすべての自治体で避難所が開設されている状況が分かる。中でも旧北淡町では10カ所の避難所に860人もの人たちが避難。がれきの搬出時間や体育館に設置されたお風呂の入浴時間などを知らせる北淡町災害対策本部発行のチラシからは、被災者の暮らしぶりがうかがえる。

 県文書課の担当者は「個人情報の問題で公開できないものも多いため展示は一部だが、資料から当時の状況を感じてほしい」と話している。

 午前9時~午後5時。入館料700円、高校・中学生300円、小学生250円。同保存館TEL0799・82・3020

(2009/10/27 09:15)

小倉優子 つるの剛士は「もう理想の男性じゃない」

タレントの小倉優子(25)が、「理想の男性」と考えていたつるの剛士(34)に対して幻滅してしまったことを自身のブログで報告している。

 最近は韓国ドラマ『冬のソナタ』のDVDをレンタルし、お風呂で観ることにはまっているということをブログで綴っている小倉優子。この日は、『さんまのSUPERからくりTV』(TBS系)の企画「サザエオールスターズ」出演者やスタッフらと共に、『冬のソナタ』にまつわるトークで大いに盛り上がったのだそうだ。

 しかし、最終話まで見終わっていない小倉が「優子は見終わってないから、続きが楽しみ」「言わないで」などと叫んだのにもかかわらず、つるのらがストーリーのあらすじと結末を語り始めてしまった。その結果、小倉は楽しみにしていたドラマの結末を知らされる羽目になってしまったのだという。

 このことを振り返った小倉は「理想の男性はつるのさんと思ってたけど、今日から変えることにしたよ(笑)」という感想を持ったのだそうだ。

セクハラ:女子学生に 准教授を停職1カ月--静岡大 /静岡

静岡大は22日、40代の男性准教授を停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。処分した理由として、指導する大学院の研究室の女子学生にセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)をしたと説明した。興直孝学長は「国立大教員の自覚と責任感に欠けるもので、深くおわびする」とのコメントを出した。

 静岡大によると、准教授は06年12月、研究室の学生と茨城県の研究施設を訪れた際、パソコンに向かっていた女子学生の頭をなでたという。07年1月にも、この女子学生のほか、男子学生2人と同じ施設を訪問。宿泊施設での飲み会後の深夜、1人で浴室に向かった女子学生の後をつけ、脱衣所に入ったという。女子学生が08年9月、学部長に相談した。

 大学側の聞き取りに対し、准教授は「頭をなでたことはセクハラと思っていない。脱衣所にはふざけて入った。軽率だった」と話しているという。

 一方、静岡大は、女子学生が訴えてから准教授を処分するまで1年以上かかった点について「慎重な調査が必要で、遅いとは思っていない」と説明した。静岡大によると、00年以降、セクハラで懲戒処分を受けた教員は、今回を含めて計5人になるという。【山田毅】

焦点 児童虐待最悪ペース 相談半年で581件

しつけ口実 発覚遅れ 「周囲は積極関与を」
 県内の児童相談所が児童虐待について相談を受けた件数が、今年4~9月で581件に上り、過去最悪のペースで増えていることが、県こども家庭室のまとめでわかった。過去最多だった昨年度は年間872件で、今年度は初めて1000件を超す勢い。実態はもっと多いとみられ、同室は「子供の変化に気づいたらすぐに関係機関に伝えてほしい」と呼びかけている。(星聡)

 ■「身体」最多218件

 同室のまとめによると、581件のうち、暴力など身体的虐待が218件(37・5%)、厳しい言葉で責め立てるなどの心理的虐待が143件(24・6%)、食事を与えなかったり無視したりするなどのネグレクト(育児放棄)が186件(32・0%)、性的虐待も34件(5・8%)あった。

 虐待を行った者は、実母が352人(60・5%)。実父が135人(23・2%)、実父以外の父が45人(7・7%)だった。

 県警少年課によると、児童虐待関連で今年摘発されたのは9人。うち傷害が5人で、性的暴行も1人だった。虐待は「家庭内のしつけ」などの口実で表面化しないケースが多く、表面化した時にはすでに深刻化して子供の生命にかかわる危険な場合も少なくない。捜査当局が刑事事件として立件し、強制的に調べて初めて虐待の実態や虐待が始まった経緯などが明らかになることもあり、問題への対処の難しさを示している。

  ■最悪の結末

 今年7月、静岡市駿河区の民家で長女花恋ちゃん(当時2歳)に暴行を加えたとして、傷害容疑で逮捕、起訴された増田安祐美被告(22)の場合、同居していた水元隆博被告(32)(傷害、重過失致死罪で起訴)と共謀するなどして花恋ちゃんの腹を殴ったり突き飛ばしたりしていたとされる。

 静岡地裁での公判で検察側が明らかにした供述調書などによると、増田被告は仕事があり、花恋ちゃんの面倒は主に増田被告の両親や妹がみていた。退職して7月から水元被告と同居を始めたのをきっかけに花恋ちゃんを引き取り、2人で育て始めたが、「なつかず、言うことをきかない」と悩み、さらに水元被告と口論が続いて、花恋ちゃんに暴力を振るうようになった。

 その後水元被告も暴行に加わり、7月23日深夜、水元被告が風呂場に5分間花恋ちゃんを放置。花恋ちゃんは浴槽で水死した。7月に入り、増田被告の家族が何度か接触を試みたがほとんど会えず、家族が児童相談所に相談して様子を見ていた直後の事件だった。

 関西学院大の才村純教授(児童福祉論)は、「虐待が増えているのは、核家族や母子家庭の増加で親が孤立しているのが大きな要因。虐待に走る前に、周囲がおせっかいと思われるくらい積極的にかかわることが必要で、親も受け入れる努力が必要だ」と話している。

(2009年10月21日 読売新聞)

いい湯で甘く「あおし柿」/さつま町・紫尾温泉

さつま町紫尾の紫尾区営温泉で、柿の渋抜きが本番を迎え、秋の深まりを告げている。露天風呂に一晩つかった渋柿は甘さをまとった「あおし柿」として人気。渋抜きは11月いっぱい続く。
 作業は午後5時半ごろ始まり、16日は今年最多の約400キロが温泉にひたった。住民らが三々五々持ち込んだ柿を、管理人の上之原純夫さん(56)が専用の浴槽につけこんでいく。夏場の少雨の影響か、「数は豊富だが実は小ぶり」という。
 柿は38度ほどの湯に13時間程度つかると甘く変身する。県内外に常連客もいて、今月下旬が作業のピーク。
 渋柿の入湯料は10キロ400円。温泉隣のふれあい館では土産用あおし柿を販売している。同館=0996(59)8975。

家族介護者交流会:17人が参加--釜石 /岩手

家庭で介護に追われる人にリフレッシュしてもらう釜石市の家族介護者交流会が14日、市内のホテルであった。妻や夫などを介護している67~84歳の17人が参加し、互いの苦労を語り合い、風呂や食事で日ごろの疲れを癒やした。

 要介護度2以上の人を家庭で介護している65歳以上を対象に、同市が今年度から始めた。保健師を交えて日ごろの介護の悩みを語り合った後、入浴で疲れを取り海鮮料理に舌鼓を打った。参加者中4人については希望により、留守の間、家庭にヘルパーを派遣した。

 参加料は500円だが、経費には定額給付金で市民から寄せられた寄付の一部を充てた。野田武則市長も駆け付け、介護の労をねぎらった。参加者らは「とてもありがたい」と感謝していた。市は今年度あと2回を予定している。問い合わせは市役所高齢介護福祉課(電話0193・22・2111)。【鬼山親芳】