さつま町紫尾の紫尾区営温泉で、柿の渋抜きが本番を迎え、秋の深まりを告げている。露天風呂に一晩つかった渋柿は甘さをまとった「あおし柿」として人気。渋抜きは11月いっぱい続く。
作業は午後5時半ごろ始まり、16日は今年最多の約400キロが温泉にひたった。住民らが三々五々持ち込んだ柿を、管理人の上之原純夫さん(56)が専用の浴槽につけこんでいく。夏場の少雨の影響か、「数は豊富だが実は小ぶり」という。
柿は38度ほどの湯に13時間程度つかると甘く変身する。県内外に常連客もいて、今月下旬が作業のピーク。
渋柿の入湯料は10キロ400円。温泉隣のふれあい館では土産用あおし柿を販売している。同館=0996(59)8975。