11月2日14時0分配信 毎日新聞
田辺市本宮町の川湯温泉で1日、大塔川をせき止めたプール大の露天温泉「仙人風呂」が始まり、地元の園児や遠来の家族連れらが秋空の下で一番風呂を楽しんだ。2月末まで無料開放している。
熊野本宮観光協会(菊池博子会長)が85年から始め、毎年11月~翌年2月の4カ月間、温泉郷を流れる大塔川の砂利をかき上げて作る。大きさは長さ50メートル、奥行き15メートル、深さ60センチで、川岸からわき出す73度の源泉を清流で40度前後に調整している。
近くのたんぽぽ保育園からは敷地涼君(6)ら24人が招かれ、水着姿で湯をかけ合うなどして歓声を上げた。午前5時に大阪を出発した家族連れは「9歳の長女が小さい時から、毎年のように一番風呂に来ています」と話し、堪能していた。【吉野茂毅】