スッポン鍋で「雪肌すっぴん美人」に…岩手の8旅館

岩手県西和賀町や町商工会、県北上総合支局などでつくる「元気な西和賀ネットワーク」が、町特産のスッポンを生かした新メニュー「雪肌すっぴん鍋」を考案した。

 コラーゲンがたっぷり含まれ、低脂肪のスッポンは、アンチエージングにも役立つ美容食として、女性を中心に注目が集まっている。新メニューは早速、町内の8旅館が採り入れ、「自慢の温泉と美肌鍋で、雪のように白いすっぴん美人に」とアピールする。

 同町では1990年から、豊富な温泉資源を利用し、スッポンの養殖が行われている。スッポンは、滋養強壮に効果があるとされ、中高年男性を中心に好まれてきたが、最近はコラーゲンが豊富で低脂肪ということから、女性の間でも人気が高まっている。

 そこで、同ネットワークは、特産のスッポンを使った新メニューで、女性客を引き付けようと、県調理師会の加藤綱男会長(花巻市石鳥谷町)にレシピ作りを依頼した。

 「すっぴん鍋」は、じっくりと時間をかけてスッポンから取ったスープの中に、スッポンの肉を山芋で包んだ「減肥玉」と、鉄分の吸収を助けるビタミンB12が豊富なレンコンを使った「鉄取玉」が、たくさんの野菜とともに入っている。コラーゲンがたっぷりのスープは、冷めるとプルプルのゼリー状になる。

 町内には、温泉熱で温めた砂に埋まって新陳代謝を促進する砂風呂「砂ゆっこ」など多彩な温泉があるほか、地元豆腐店の豆乳で作った「結プリン」などもある。同ネットワークは「西和賀で、体の中からも外からも肌に磨きをかけて」とPRする。

 すっぴん鍋は、宿泊が原則だが、ホテル対滝閣、一休館、ホットハーブ錦秋、萬鷹旅館、本館春山荘、御宿末広では日帰りコース(入浴料込みで約4000円から)もある。吉野屋、山人は宿泊のみ。いずれも要予約。

 問い合わせは、町政策推進室内のネットワーク事務局((電)0197・82・3284)。

(2009年11月19日02時30分 読売新聞)

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