冬晴れの青空に、高く舞い上がる凧。あの爽快感、覚えていますか? 小学生の頃、よく正月になると凧あげをしました。実家のそばに茶畑があって、寒い日でも近所の友だちと駆けまわったものです。風の動きを感じ、風を操る気持ち良さ。大人になった今、また大空を見上げてみませんか?
ちょっと海まで、凧あげドライブ
先日、会社帰りに蔵前で購入した凧を車に乗せて、ちょっと千葉の海まで行ってきました。電線や建物を気にしなくて良い、空の広い海へ。都心には、なかなか凧をあげられる広い場所がないですよね。近くに公園や河川敷などがないのなら、ドライブがてら、凧を持って海などへ出かけるのがおすすめです。
久しぶりの凧あげは、ちょっと緊張しました。子供の頃は、手を離すタイミングを失敗したり、風の勢いに負けて引っ張られたものですが、思い切ってやってみると、けっこう飛ばせるじゃないですか。50mの凧糸を2本つなげて100mまでのばし、ときどき海風にあおられながら楽しみました。まるで自分も空を飛んでいるような開放感です。無邪気に砂浜を走りまわって、汗をかく。こういう時間がとても好きです。
さて、帰り道のお楽しみは、立ち寄り温泉。露天風呂で海を眺めながら、冷えた体を温めます。ついでに地元の魚料理に舌鼓。これが大人の贅沢な“凧あげドライブコース”です。
手作り凧に、新年の思いを乗せて
ちなみに今回、海岸であげたのは「奴凧(やっこだこ)」です。美しく古風な絵柄。蔵前の店で購入したときは、干支入りや助六や弁慶など、色とりどりの角凧(かくだこ)もたくさんあって目移りしました。やはり伝統の柄に惹かれました。
年末の休みには、手作り凧にも挑戦するつもりです。細い竹を柱に、和紙に字を書いて貼りつけて。新年の抱負を筆で一文字、書いてみるのもいいですね。自分で作った凧をあげる瞬間は、本当にうれしいものです。最近は、インターネットで凧の工作キットを購入できますから便利ですね。子供向けの簡単な凧から本格的な凧まで、種類がいろいろあるので選ぶのも面白いです。
また、凧のデザインも魅力的です。昔ながらの「奴凧」や「江戸錦絵凧」では粋な日本を感じられますし、色あざやかな船がふんわり空に浮かぶ「帆船カイト」はインテリアにもおすすめ。手のひらサイズのケースに入った「アースカイト」はキーホルダー感覚で。ぜひお気に入りを見つけて、大空に羽ばたく凧あげを楽しんでください。大人の冬遊び、すがすがしい気分をどうぞ。