石風呂を通して伝統文化や自然を感じる「石風呂マイスター体験会」が、山口県周防大島町東安下庄であった。参加者が薪集めから準備をし、昔ながらの和風サウナを堪能した。
NPO法人周防大島自然体感クラブが初めて企画した。町内と柳井、広島市などから参加した8人は棚田で拾い集めた薪を、NPOが造った鹿家の石風呂に運んだ。約1時間たき、125度に熱した内部にヒジキなどの海藻を敷いて入浴し、汗を流した。
東京都在住で、柳井市の実家へ帰省中に参加した会社員大谷隆之さん(36)は「この土地ならではの催しで、自然を十分に感じることができた」と喜んでいた。県環境保全事業団の助成事業。NPOでは「定期的に開催する可能性を探っていきたい」と話している。