下松市笠戸島の「国民宿舎大城」の温泉くみ上げ用ポンプの復旧が遅れ、沸かした水道水での風呂の営業が続いている。ただ、復旧までの暫定的な料金引き下げの効果か、日帰り入浴客は微増となっている。
温泉は2005年12月から営業。大浴場と海を一望できる露天風呂があり、年間約8万4千人の日帰り入浴客が訪れる。
深さ約1500メートルから源泉をくみ上げるポンプ設備は1月18日、交換作業中にパイプ部分が破損した。市は復旧まで温泉成分が含まれないことのお知らせとおわびを掲示したうえで、同21日から日帰り入浴料を値下げ。大人500円(島民と75歳以上の市民400円)は200円、小学生300円と幼児200円は各100円としている。
値下げ後の利用客は2月7882人(昨年同月比75人増)、3月8124人(同115人増)と微増。4月も集計済みの25日までで計6474人が利用した。4月は1日259人が訪れた計算で、昨年4月の1日平均を25人上回るペースとなっている。