自分の家が欲しい理由は、「安心感・満足感・達成感」を得たいから

10月28日9時25分配信 Business Media 誠

 気軽に引越しできたり、住宅ローンに追われたりすることがない代わりに、家賃を払い続けなければならない賃貸物件。賃貸に住んでいる人たちは、現在の住まいや理想の住まいについてどう考えているのだろうか。

 オールアバウトとNTTレゾナントの共同調査によると、賃貸または社宅・寮に住んでいる人で住まいに「満足している」(「満足している」+「まあ満足している」)人は55.8%。「満足していない」(「あまり満足していない+満足していない」)と答えた25.8%を大幅に上回った。

 現在の住まいで満足しているところ、不満なところはそれぞれどこなのだろうか。満足しているところでは「周辺の環境(犯罪、盗難など)」(60.3%)、「自然環境」(60.3%)、「学校・病院など公共施設」(60.2%)。不満なところでは「台所やお風呂など住宅設備」(54.0%)、「耐震性」(46.0%)、「間取り・広さ」(43.9%)が上位に挙がった。地理的な条件には満足しているが、建物自体には満足していない様子が伝わってくる。

●家は持ちたい?

 「夢の一軒家」とも言われるが、持ち家を欲しいと思っている人はどれだけいるのだろうか。理想として自分(または配偶者)の家を欲しいと思うか尋ねたところ、「自分の家が欲しい(「自分の家が欲しい」+「できれば自分の家が欲しい」)」が83.1%を占めた。

 自分の家が欲しいと答えた人にその理由を尋ねたところ、「安心感、満足感、達成感」(56.9%)がトップ。以下、「家賃がもったいない、割高だから」(41.2%)、「資産になるから」(39.9%)が続いた。

●持ち家を購入しない理由は?

 賃貸居住者の8割以上は自分の家が欲しいと思っているようだが、実際に住宅の購入を検討したことはあるのだろうか。住宅購入の検討経験を尋ねると、1度以上検討したことがある人は34.3%だった。検討したことがある人は、「情報収集(インターネットや雑誌など)」(61.1%)や「ショールームやモデルルーム見学」(50.9%)、「住まいのイメージづくり(希望条件の整理)」(43.7%)などを行ったようだ。

 結局購入しなかった理由を尋ねると、「資金面で難しかった」(52.1%)がトップ。以下、「いい物件が見つからなかった」(30.7%)、「具体的な計画を立てていくうちに、住宅購入が不安になった」(18.4%)、「家族や同居予定の相手等と意見が合わなかった」(10.2%)が続いた。

 インターネットによる調査で、対象は25~44歳の賃貸または社宅・寮の居住者1044人(男性52.4%、女性47.6%)。調査時期は9月10日から15日。

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