8月末に福山市内で体にあざがある女児(2)が死亡した事件で、虐待で暴行を加えて死亡させたとして、広島県警は10日、女児の実母(21)と同居する男(20)を傷害致死の疑いで逮捕した。
県警の調べでは、2人は8月31日、同市東手城町1丁目の自宅アパートで、女児に暴行を加えて頭に大けがをさせ、死亡させた疑い。
10日午前7時15分ごろ、県警の捜査員が広島県内の男の実家を訪れ、任意同行を求めた。2人は同じ捜査車両に乗り込んだ。
これまでの任意の調べに対し、2人は「風呂場で水浴びをしていて目を離したら浮いていた」と話し、女児が死亡した当日の暴行は否定しているという。
県警の司法解剖の結果、女児の死因は頭に強い力が加わって脳が腫れる脳腫脹(しゅちょう)と判明している。頭部などに打撲のあとがあったことなどから、県警は2人が女児に虐待で暴行を加え、死亡させたとみて調べている。