朝青龍やはり休場…高砂親方ポロリ/大相撲

11月6日8時2分配信 サンケイスポーツ

 左ひじの治療でモンゴルへ帰国していた大相撲の横綱朝青龍(28)が5日、3度の来日延期の末、モンゴルから再来日。福岡市内の高砂部屋に合流し、九州場所(9日初日、福岡国際センター)の出場については明言を避けた。一方、師匠の高砂親方(52)=元大関朝潮=は「休むことを記者会見する必要はない」と口を滑らし、休場を“フライング発表”。スレ違いだらけだった師弟の“迷コンビぶり”は、今も変わらないようで…。

 横綱が戻ってきた。左ひじの治療を優先し、予定を3度延期しての再来日。朝青龍は、まげと着物の“正装”で到着ゲートから現れた。高砂部屋へ直行し、師匠に再来日を報告。満を持しての博多入りのはずだったが、注目の九州場所に関しては、言葉を濁した。

 「『帰りました』と、報告だけしました。九州場所は休場? まだわかりません。出たい? コメントできません」

 左ひじを故障し、秋場所を途中休場。10月6日にモンゴルへ帰国し、温泉や砂風呂で治療してきたという。モンゴル相撲の横綱と手合わせしたほどリハビリは進んでいるとも強調したが、本場所が4日後に迫っても、出場の結論は先延ばし。だが、のらりくらりと追及をかわした横綱の狙いは、なんと身内に破られてしまった。入れ替わるように報道陣に対応した高砂親方が、うっかり口を滑らせたのだ。

 「2人の間では(結論は)できていますけど、結論を発表するつもりはない。休むことを記者会見する必要はない!」

 つい熱くなったのか、協会に根回ししてから休場を発表する“横綱の常識”を無視して、“結論”をポロリ。休場は決定的だったが、師匠の暴露で確定だ。けいこ中に会話がないなど、すれ違いを指摘され続けてきた2人。進退を懸ける初場所(来年1月)へ口裏合わせしたかったはずだが、呼吸は合わなかった。

 「自分も正念場だとわかっていると思う。まだ終わりたくないという気持ちがあると思う。あした、けいこ場に出なさいという話はしました」

 師匠は、再起へ期待を込めたが…。6日午前のけいこで回復を見るが、結論が出た今やただの“パフォーマンス”。休場しても福岡で調整する方向だが、“最終章”となる初場所へ向け、師弟の迷コンビぶりにもより注目が集まりそうだ。

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