爆発 火薬扱う事務所で調合中? 2人死亡 東京・渋谷

11月12日17時36分配信 毎日新聞

 12日午後0時半ごろ、東京都渋谷区神宮前3のイベント会社「ブロンコ」経営、横山信一さん(60)方から出火し、3階建ての住宅兼会社事務所を全焼。隣接する住宅1棟と合わせ計約220平方メートルを焼いた。焼け跡から2人の遺体が見つかり、警視庁原宿署は行方が分からない横山さんの妻でパート従業員の洋子さん(55)と母の喜代子さん(88)とみて身元確認を急いでいる。横山さんも全身やけどで重体。ほかに家族ら3人が負傷し病院に運ばれた。横山さんが搬送される際「火薬の調合中に爆発した」と話したことから、警視庁は保有していた火薬が何らかの原因で爆発、出火したとみて調べている。

 ほかにけがをしたのは、横山さんの長男でアルバイト、信吾さん(29)と次男渉さん(23)、近所の男性(66)の3人。

 調べでは、横山さんは自宅1階をブロンコ社の事務所兼作業場として映画の特殊効果音を作っていた。火薬類はその作業のため必要で保有していたとみられる。横山さんは救急隊員に「調合中に火薬がくすぶり始め爆発した」と話しており、1階で調合作業中に出火したらしい。

 横山さん方は6人家族で、出火当時は1階作業場に横山さんと喜代子さん、2階に洋子さん、3階に信吾さんと渉さんがいた。長女(26)は外出中で無事だった。

 遺体は1階風呂場と2階リビングで見つかったという。

 調べに対し、信吾さんと渉さんは「爆発音がして下の階に行こうとしたら、火と煙で行けなかったので窓から逃げた」と説明しているといい、警視庁は当時の状況や火薬の保管方法について調べを進める。

 現場は神宮球場から南西に約350メートル、東京メトロ銀座線外苑前駅北西約400メートルの住宅街。近くには、都立青山高校やブラジル大使館などがある。

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