雑貨「フランフラン」のバルス 消費者つかみ、続く高成長

11月14日11時57分配信 産経新聞

 インテリア、雑貨の専門店「フランフラン」を展開するバルスが13日、逆行高を演じ、前日比1900円高の12万700円で取引を終えた。「仕入れ商品が多いうえに、顧客データの分析が進めば利益率はさらに改善される。2012年1月期までは連結営業利益の2けた成長が続くだろうだろう」(証券アナリスト)との強気の見方を背景に、中期的な株価上昇への期待が高まっている。

 同社は若い女性をメーンターゲットにしているにもかかわらず、ひところ、見栄えのいい家族向け家具を販売するなどの戦略ミスで、業績が伸び悩んだ時期もあった。

 しかし、昨年設立した新ブランド「アバウト・ア・ガール バイ フランフラン」が好調。郊外型ショッピングセンターの新規開発が滞り、新規出店が厳しくなる中でも、駅前ファッションビルなどで小規模店舗の売り上げ拡大が見込まれるという。今年8月にはポイントサービスも始め、顧客属性をつかむことで、効率のいい商品開発ができるようになった。

 消費低迷の逆風や流行に左右されやすい弱点はあるものの、「消費者はお気に入りの食器、お風呂グッズを使うなど『プチぜいたく』を大切にしている。その需要をうまく取り込んでいる」(アナリスト)という。

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