寄井座:レトロな空間で日蘭交流 30日に「BSXキャラバン」--神山 /徳島

11月27日17時2分配信 毎日新聞

 ◇コンサート、健康体操紹介
 復興された旧劇場「寄井座」(神山町神領)で30日夜、オランダとの文化交流プロジェクト「BSXキャラバン」が開かれる。フルートや薩摩琵琶によるコンサートのほか、モダンダンサーが健康体操を紹介する。レトロな空間で、日蘭交流に花が咲きそうだ。
 BSXキャラバンは「ボディー&ソウル・エクスペリエンス・キャラバン」の略。07年に音楽デュオ、ウィル・オッフェルマンズさんと上田純子さんが始めたプロジェクトで、コンサートツアーとともにさまざまな文化交流事業を行っている。
 今回はグラフィックデザイナーのサラ・ハララムデビスさん、モダンダンスのブライアン・チョン・チャオ・リムさんも参加。ブライアンさんは「呼吸とムーブメント」と題し、「十六法」と呼ばれる呼吸法と動作を組み合わせ年齢を問わず参加できる健康体操を紹介する。
 「神山温泉 ホテル四季の里」と国内外の現代アート作家を招き、創作活動をしてもらう事業「神山アーティスト・イン・レジデンス(KAIR)」の共催。日蘭国交成立400周年記念事業としてオランダ大使館・総領事館が後援する。
 第1部(健康体操を紹介するワークショップ)は30日午後2時から。第2部(コンサート)は同4時半から。入場無料だが、申し込みが必要。問い合わせは、神山温泉(088・676・1117)。【深尾昭寛】
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 ■ことば
 ◇寄井座
 1920年代ごろ建てられた旧劇場。木造平屋建て約280平方メートルで、直径約5メートルの回り舞台や桟敷などを持つ。演劇や浄瑠璃、映画が盛んに催されたが、1960年ごろ閉鎖された。天井には約150枚の広告看板がはめ込まれ、当時の生活や産業の様子を伝える。閉鎖後、03年1月まで縫製工場として使われた。NPO法人の呼び掛けで07年、天井広告を隠していた中天井を撤去するなど、劇場時代の構造に戻され復活を遂げた。

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