石川県で5日、田の神様を自宅に迎え入れてもてなし、今年一年の収獲に感謝する行事が行われた。
この行事は「あえのこと」と言われ、奥能登で伝わる農耕儀礼で、国の重要無形民俗文化財に指定されている。
輪島市では、川口喜仙さんが、長年米を作っている千枚田の田んぼに、目が見えないとされる夫婦の田の神様を迎えに行き、自宅に招き入れた田の神様に風呂に入ってもらった後、ごちそうを用意した奥座敷に案内した。川口さんは、田の神様をマダイやおはぎなどでもてなし、今年の収穫に感謝の気持ちを伝えた。
田の神様は冬の間、家で体を休めた後、来年2月に再び田んぼに送り出される。
[5日21時53分更新]