12月7日11時1分配信 毎日新聞
◇区内50カ所の施設、「メタボ対策」合言葉に今年から
一汗かいた後に、銭湯はいかが――。板橋区は、区内50カ所の銭湯が作製したジョギングコースマップをまとめた冊子(B6判、54ページ)=写真・区提供=を作り、区役所や各銭湯などで無料配布を始めた。
マップは、区浴場組合が「メタボリックシンドローム対策は銭湯で」を合言葉に今年から作製を始めた。各銭湯が2キロほどのコースを設定し、銭湯内に掲示。利用者が入浴料を払った後、脱衣場で荷物を預け、ジョギングやウオーキングをした後に、風呂で汗を流せるようにした。
冊子は10月、区が経営難や後継者不足に苦しむ銭湯を支援しようと、各銭湯ごとに作製したマップを集めて作った。かつて約130カ所あった区内の銭湯は、今や50カ所になり、うち6カ所はすでに休業中。区産業振興課の担当者は「マップをきっかけに、銭湯の良さが再認識されれば」と話している。
同一の銭湯で、2カ月以内に15回の運動をすると、その日の入浴料が無料になる特典もある。マップの問い合わせは区産業振興課(03・3579・2171)へ。【前谷宏】
〔都内版〕