12月16日10時55分配信 中日新聞
下呂市森の下呂温泉合掌村で14日、合格などのお守り「かなうわバット」に祈願者の名前を書くサービスがあり、受験生の父母らが長い列を作った。
グリップに小さな輪がついた長さ約30センチのミニチュアバットで、中津川市の木工所が県内産ヒノキで生産。願い事などの文字は、旧下呂町の助役時代にバットを発案した同市野尻の河原良昭さん(63)が一本ずつ手書きしている。
この日は、午前9時の書き入れ開始前から人が集まり、会場の合掌家屋・旧大戸家住宅は順番待ちの人であふれた。長男が大学受験を控える愛知県一色町の神谷和生さん(43)、典子さん(43)夫妻は1時間半ほど待って「合格」と「夢」のバットを購入。「浪人なので絶対合格させたい。夢は宝くじの当選を願った」と話した。
この日、河原さんが名前を書き入れたバットは310本。「皆さんの願いの真剣さを感じた」と話していた。来年1月10日にも名入れサービスがある。
(福本雅則)