12月19日19時11分配信 毎日新聞
青森市の八甲田山に降る雪で貯蔵する完熟雪室(ゆきむろ)リンゴ作りが19日、同市の酸ケ湯(すかゆ)温泉であり、園児らが高さ3メートルの室にリンゴを運び入れた。
木造の小屋を雪で覆った室は気温0度、湿度100%。ひと冬を越したリンゴは甘く熟してみずみずしくなる。今年6月、温泉近くで主要8カ国(G8)エネルギー相会合の晩さん会があり、各国の大臣にも評判だった。
酸ケ湯温泉の積雪は現在、例年の半分の約60センチ。温暖化による暖冬も危惧(きぐ)され、関係者は「リンゴと違って地球環境の問題は甘くない。世界の首脳は成熟した対策を」と辛口の注文。【矢澤秀範】