1月13日15時15分配信 広島経済新聞
NEXCO西日本中国支社(広島市安佐南区)は1月10日、島根県内のトンネルが貫通した際に採取した貫通石のお守りの配布を受験シーズンの受験生向けに始めた。
配布するのは、2010年3月までの開通を目標としている山陰自動車道斐川(ひかわ)IC~出雲IC(仮称)間で、昨年9月に貫通した延長2,986メートルの仏経山トンネル(簸川(ひかわ)郡斐川町大字直江町~同町大字上出西(かみしゅっさい)で採取した貫通石。トンネルが貫通した最後の発破地点で採取し、古くから安産のお守りとして珍重される貫通石は、最近では「難関突破」「初志貫徹」としても用いられている。
同社は、昨年2月「大津トンネル」(島根県出雲市)と8月「姉山トンネル」(出雲市)貫通の際にも貫通石の配布を行っており、今回は3回目。8月は松江市宍道湖岸で行われた「松江水郷祭」で配布し、「学生や妊婦の方が多かった」(同社総務企画部広報の美里ゆかりさん)という。
1~2センチに砕いた貫通石は、仏経山トンネルの概要などが記された名刺サイズの説明書と一緒に透明の袋に封入される。貫通石は、学問の神様として知られる菅原天満宮(松江市)のおはらいを受けている。配布は1,000個限定で島根県内のサービスエリアと料金所、玉造温泉ほか7カ所で行う。
問い合わせは同社松江高速道路事務所(TEL 0852-25-7860)まで。