しぶき上げ札に突進 仙人風呂でかるた大会(和歌山)

1月26日17時17分配信 紀伊民報

 田辺市本宮町、川湯温泉の露天風呂「仙人風呂」で25日、湯船に浮かべた木札を取り合うかるた大会があった。家族連れら80人が参加し、湯煙が立ちこめる中、歓声を上げて楽しんだ。
 熊野本宮観光協会、仙人風呂実行委員会主催。仙人風呂は延長約50メートル、奥行き約15メートル、深さ約60センチ。温泉街を流れる大塔川の一部をせき止めて造り、毎年11月~2月に無料で開放している。
 大会は8回目。平仮名1文字が書かれた木札約1000枚を浮かべて、チームごとに取得枚数を競った。今年は県内外から20チームが参加した。県内の市町村にちなんだ句が読み上げられると、湯につかった参加者は浮かんだ札に向かってしぶきを上げて一斉に突進。子どもから大人まで、夢中になって目当ての札を探した。
 上富田町朝来の幾島出海君(8)は、家族4人でテレビゲーム「スーパーマリオブラザーズ」のキャラクターに扮装(ふんそう)して参加。「温泉のかるた大会は初めて。目当ての札を探すのは難しいけれど、楽しかった」と笑顔で話した。
 優勝は札44枚を取った「ふたばオールスターズ」(大阪府羽曳野市)、準優勝は40枚獲得の「西川ファミリーズ」(新宮市)だった。

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