峰の大噴湯:伊豆の観光シンボル、20年ぶり復活 河津で一般公開 /静岡

2月3日13時1分配信 毎日新聞

 ◇100度の熱湯30メートルも
 伊豆半島の温泉、観光のシンボルだった河津町峰温泉の「峰の大噴湯」が、20年ぶりに復活した。今月から毎週5日間、午前9時半から午後3時半まで1時間ごとに計7回、100度の熱湯が30メートルの高さに1分間噴き上がる雄大な姿が一般公開されている。
 1926(大正15)年、温泉を掘削中、突然熱湯が噴き上がり、土地と源泉権の所有者が好意で観光客に公開していた。自然の力で毎分400リットル以上、湯煙とともに地表から50メートルも噴き上がる様子は「東洋一」とされ、伊豆半島の観光名所になった。だが、温泉に含まれる塩分の害に加え、ごみを捨てるなど観光客のマナー悪化を所有者が嫌い、20年前にふたをして噴湯は見られなくなった。
 同町は噴湯復活を目指して、07年4月に権利を取得。今年度の事業として約4億3000万円をかけ、噴湯周辺に特産品の売店や足湯、駐車場などを設置する公園整備を進めた。
 噴湯は間欠泉と違い、放置するとずっと噴き上げるため、普段はふたをして1日に7回ふたを外す。毎週火、金曜日はメンテナンスのため休止。公園は年中無休で入園無料。【中村隆】

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