男性介護者の集い:場所は「女湯」、のんびり語り合おう 21日、伊丹の銭湯 /大阪

2月19日15時1分配信 毎日新聞

 ◇宝塚のNPOが企画
 介護に忙しい男性たちよ、たまにはのんびり語り合おうではないか、「女湯」で。男性介護者を支援するNPO法人「スマイルウェイ」(兵庫県宝塚市)が21日、同県伊丹市の銭湯でイベントを開く。会場は営業開始前の女湯。チラシに「日本一明るい男性介護者の集い」とうたう、その心は――。
 同NPOは毎月2回、宝塚市と伊丹市の計3カ所で、妻や親を介護している男性介護者やOBが集う場を設けている。先月末、次回の懇親会について話し合っていた時、初参加した銭湯オーナーの内藤博茂さん(77)が提案した。「うちの風呂を使ったらいかがですか? どうせなら女湯で」。座は一気に盛り上がり、開催が決まった。同NPO代表の西山良孝さん(55)は「男のロマンですよ」と笑う。
 でもそれだけではない。西山さんには「男性介護者のイメージを変えたい」という思いがある。「男性の介護には『暗くて深刻』という一面もあるが、皆よくしゃべるし、笑いもする。周囲にも本人にも分かってほしい」
 07年夏から支援を続ける西山さんは「プライドがあって、説教されるのが苦手」という男性特有の心情もよく分かる。「つらさを共感できる集まりにしていきたい」
 当日は女湯ではしゃぎながら、いろんなことを話すつもりだ。「番台に座ったり、一列で背中を流し合ったりして、いい笑顔が見られるはずだ」と言う。集いは正午~午後1時半、伊丹市伊丹3の「力湯(ちからゆ)」。無料、先着30人。問い合わせは同NPO(0797・62・9320)。【中本泰代】

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