「亡き妻」と別府再訪感激 リバイバル新婚旅行 モニターツアー好評

3月13日7時7分配信 西日本新聞

 かつて新婚旅行で別府を訪れた人にもう一度足を運んでもらう取り組み「リバイバル新婚旅行」のモニターツアーが10日までの3日間の日程であり、42年ほど前に新婚旅行で訪れた東京都の男性が息子夫婦と孫とともに別府を楽しんだ。

 別府を再訪したのは、東京都墨田区の谷川光男さん(60)。埼玉県所沢市に住む長男明也さん(37)と亜矢さん(31)夫妻に孫の纏(てん)君(2つ)を合わせた4人で参加した。谷川さんは、6年前に当時55歳だった妻友子さんを病気で亡くした。明也さんが「他界した母との思い出の新婚旅行で立ち寄った別府に連れて来てあげたかった」と応募した。

 8日に別府入り。3日間で地獄めぐりや鉄輪散策のほか、オールディーズを楽しめるヒットパレードクラブや大分マリーンパレス水族館「うみたまご」(大分市)など別府と周辺の観光名所を堪能した。

 谷川さんは、新婚旅行の際、別府への到着時間が遅れ、「温泉に入ったことしか覚えていない」という。新鮮な気持ちで別府を観光したという谷川さん。「温泉をはじめ地獄めぐりなど、素晴らしい施設がたくさん。妻が一緒ならすごく喜んだと思う。今回は結婚指輪を連れてきました」と感激していた。

 明也さんは「鉄輪散策で歴史などを教えてもらうと興味が倍増した。関東からでも十分にお客が呼べると思う」と気に入った様子だった。

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