篤姫の逸話など紹介、ボランティアによる生涯学習講座/小田原

3月15日21時0分配信 カナロコ

 小田原市民ボランティアによる生涯学習講座「きらめき☆おだわら塾」が十五日、同市中里のタウンセンター「マロニエ」で開かれた。九グループが歴史や美術、語学などをテーマにそれぞれ講義した。

 十三年前から同講座の講師を務める郷土史家の石井啓文さん(68)は、幕末の戊辰戦争(一八六八―六九年)期の小田原藩の動きや徳川十三代将軍家定の正妻で幕末の動乱を生きた天璋院(てんしょういん)篤姫(あつひめ)について講義した。

 小田原藩と幕府側の遊撃隊が箱根山崎(現在の同市入生田)で戦った史実や、篤姫が一八八〇年に小田原や箱根を訪れ、箱根の温泉場で急逝した皇女・和宮(かずのみや)をしのんで和歌を詠んだ逸話なども披露した。

 市内の男性(74)は「まだまだ知らない地元の歴史があるんですね」などと感心していた。このほか、西洋美術史や英会話、日本文化などについての講座が開かれ、計約二百人の受講者は、ノートを取るなど熱心に学んでいた。

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