7月22日11時13分配信 時事通信
大雨による土砂が流れ込んだ山口県防府市の特別養護老人ホーム「ライフケア高砂」の入所者約90人は21日夜、同市内の病院や老人施設など約20カ所に移り、不安な一夜を過ごした。中には、疲れからか体調を崩した人もいた。
防府市の三田尻病院には同日夕から夜にかけ、14人が一時避難所などから到着した。
「皆さん、疲れた様子だった」と同病院の事務長。うち1人は体調を崩しているという。泥まみれのまま移ってきた人もおり、急いで風呂の用意をして対応した。
同市内の老人保健施設「はくあい」にも、高砂の入所者が避難、軽い食事を取った後に休んだ。施設の職員によると、一時避難所だった県立衛生看護学院では、学生が入所者についた泥をタオルでふいて落とし、衣服を替えるなどしていたという。