10月20日16時18分配信 サーチナ
至福の中国茶物語(15)-土屋祐子-
架空のOL茶々美さんをモデルにお茶を生活に生かす豆知識。3回目は体やお肌のお手入れで役に立つ知識をご紹介します。
◆バスタイムはお茶エステの場
茶々美さんの休日は終わりを迎えました。リラックスタイムで明日への元気をチャージする時間です。
「ハーブ湯なんていうのがあるからお茶もお風呂に入れてみたらどうかな?」
お茶にはお風呂でも役立つ成分がいっぱいです。出がらしよりも1煎目のほうに有効成分が多く含まれているので、賞味期限が切れたものやお口に合わなくて捨てようかなと思っているお茶をガーゼの巾着に入れてお使いになるとよいでしょう。
〔自然の入浴剤として〕
ビタミンCが豊富な緑茶なら水道水に含まれる塩素の害を和らげる効果があるのでお湯がやさしくなります。花茶なら出がらしでも香りがよくリラックスできます。
〔カテキンがお肌を強くする〕
茶葉に含まれるカテキンには殺菌作用があるので皮膚トラブルを改善する効果が期待できます。さらにカテキンは抗酸化作用が強く、老化の原因となる過酸化脂質の生成を抑え込む力があるのだそうです。
カテキンがアレルギーを起こさせる物質の放出を抑える効果があることも有名で、動物実験などで実証されています。花粉の時期には鼻の中をやさしく洗い流せばスッキリするでしょう。
〔紅茶美容法〕
紅茶の飲み残しがあれば紅茶リンスもよいでしょう。洗髪の仕上げに紅茶液に髪を浸すとつやがでます。タンニンが髪の痛みを和らげ、カフェインが地肌を引き締めてくれます。
使用済みの紅茶ティーバッグを良く絞り冷やしてまぶたにのせれば、お茶のビタミンやカテキン類の効果で目の疲れを癒すアイパックになります。
◆体の再生を促す睡眠時間
健康維持には良質でバランスの取れた栄養、よい睡眠、そして運動と基本的な生活リズムが大切です。それをもとにお茶を生活に取り入れることでお茶の力が最大限に発揮されると思います。
近年「質のよい睡眠」が日中の体のダメージを回復してくれることがわかってきています。睡眠によって体の修復をするホルモンが分泌され、記憶力を確かにし、代謝をスムーズにし美肌までつくってくれるのです。眠れないからといってお酒を飲むと睡眠が分断されさらによくない方向になります。
寝る前には花茶などでリラックスしてみるのはいかがでしょうか。(執筆者:土屋祐子 中国茶アドバイザー・岡三アジア情報館勤務)