消防長表彰:流山「江戸川湯」の砂川さん、銭湯でおぼれた89歳救助 /千葉

◇即座に心臓マッサージ
 流山市は26日、銭湯の浴槽でおぼれた女性(89)を助けた同市江戸川台東の「江戸川湯」経営、砂川隆さん(67)に消防長表彰を贈ると発表した。看護師の次女から「救命措置は3~5分以内に始める必要がある」と聞いていたことが役立ったという。

 市消防本部によると、12日午後4時5分ごろ、女風呂の湯船に女性が沈んでいるのを入浴客が発見。知らせを受けた砂川さんらが引き上げたところ、既に心肺停止状態だった。砂川さんは次女の言葉を思い出し即座に心臓マッサージを開始。2分ほど続けると呼吸が回復した。救急隊が到着した時には心臓も動き始めていたという。

 もし何もせずに救急車の到着を待っていたら、救命率が急落するとされる心肺停止後5分を過ぎてしまった可能性が高い。消防の担当者は「砂川さんの正しい知識と行動が命を救うことにつながった」と称賛。28日に表彰状を贈呈する。砂川さんは「心臓マッサージは初めて。やれることをやって蘇生できて本当に良かった」と話している。【西浦久雄】

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