住宅焼け女性の遺体

●郡山 男性も全身大やけど

 1日午後3時過ぎ、郡山市富田町の渡部武男さん(64)方から出火、木造2階建て延べ約82平方メートルの建物が全焼し、焼け跡から女性の遺体が見つかった。渡部さんも全身に大やけどを負い、病院に運ばれた。郡山北署によると、妻の恵子さん(59)の行方が分からなくなっており、同署は恵子さんとみて特定を急ぐとともに、2日に遺体を司法解剖して死因を調べる。

 同署によると、遺体は風呂場から見つかった。夫婦は2人暮らしだったという。

 近くの会社に勤める女性は出火直前、渡部さん宅から「やめて」「何するのよ」という女性の声を、開いていた会社の窓越しに聞いたという。煙が上がり、驚いて外へ出ると「誰か来て、助けて、助けて」と女性の叫び声がした。駆けつけて敷地に入り、家に向かって「大丈夫ですか」と声をかけ、「火事だ火事だ」と近所に呼びかけた。

 消防車を待っていると、燃えている家から男性がもうろうとしながら出てきた。「大丈夫ですか」と声をかけると「(消防や人を)呼ばないでくれ」と言われたという。

 外にいた近所の女性(70)は午後3時半ごろ、黒い煙で火災に気づいた。北側1階から黒い煙が出ていて、パーンパーンというガラスが割れるような音がしたという。

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