マエケン宣言!マー君と勝ち星勝負だ

11月17日9時40分配信 デイリースポーツ

 
 広島のリハビリキャンプが16日、11選手が参加して大分・由布市内の温泉施設で始まった。2年目の前田健太投手(19)も初参加。湯布院の温泉に入って心身共にリラックスした右腕は、今季9勝で並んだ楽天・田中と来季の勝ち星勝負を宣言。切磋琢磨(せっさたくま)して、マー君とともに将来の日本代表入りを目指す。
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 同い年で、ともに関西出身の“ドラ1”。さらにともに右腕で背番号18を背負う。剛球派と技巧派とタイプは違えど、これだけ共通点が多いと意識しないわけがない。前田健が来季、楽天・田中に勝ち星勝負を挑む。
 「1年目はかなり気になってました。来季も勝ち星を争えるようになりたいですね」
 プロ入り後、2人の接点は少なく、新人研修で話した程度。試合で投げ合ったのも07年3月4日のオープン戦(広島)でともにリリーフとして登板した1度だけだ。前田健はテレビ画面を通して1年目から脚光を浴び続ける同世代のヒーローに刺激を受け続けてきた。
 新人の07年、楽天・田中は11勝を挙げて新人王に輝いた。前田健は1軍昇格はなく、2軍で5勝。悔しさをバネに08年の巻き返しを誓った。迎えた今季は田中が9勝で、前田健も9勝。勝ち星は並んだ。だが、田中は北京五輪日本代表に選出されながら、規定投球回数にも到達。まだまだ実績では劣る。誰よりも負けず嫌いの19歳。壁が高いからこそ、世代トップの右腕にも勝負を挑む。
 その先に見据えるのは将来の日本代表入りだ。12日に選出された第2回のWBC日本代表候補からは漏れたが、“世界”へのあこがれは強い。「(日本代表は)今は考えられないですが、将来は頑張りたいです」。田中と切磋琢磨を続けて、将来2人で日の丸を背負う姿を思い描く。
 そのためにもまずは来季の活躍が最低条件となる。3年目の目標は今季逃した「規定投球回到達」と「2ケタ勝利」だ。シーズン終了後はウエートトレなどで体をいじめ抜いてきたが、この日から始まった湯布院リハビリキャンプでは体のオーバーホールを行う。到着直後には温泉に入って疲れを癒やした。17日には医師からメディカルチェックを受ける。
 「今年は途中から1軍で投げましたけど、疲れはそんなにないです。しばらくゆっくりします」。帰広予定は20日。いつかマー君との二枚看板で日本代表での競演する夢を描きつつ、頭と体をリフレッシュする。

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