県内観光客数:水木しげるロード効果 境港周辺、17%増166万人--昨年 /鳥取

11月19日17時1分配信 毎日新聞

 ◇鬼太郎“孤軍奮闘”--全体1.5%減905万人
 ◇ガソリン高騰など影響 4温泉地は20%減、15万人に--鳥取・岩美
 昨年の県内の観光客数が前年比1・5%減の905万人になったことが県のまとめで分かった。水木しげるロード効果で17・8%増の166万人となった境港周辺が好調だった。一方、鳥取市と岩美町の4温泉地は20・5%減の計15万人と大きく落ち込んだ。ガソリンや物価の高騰が影響したとみられる。
 県観光政策課によると、県内9地域のうち6地域で前年を割った。大山周辺では、暖冬でスキー客が減って113万人と10・9%も下げた。浜村、岩井温泉の旅館廃業で県内10温泉地は3・3%減の121万人とふるわず、各地域に影響した。東伯耆周辺(北栄町など)は青山剛昌ふるさと館がオープンし、68万人と5・1%増やした。
 県外観光客は4・6%減の463万人。半数以上を占めていた日帰り客が12%も減った。一方、県内在住者の日帰り観光は2・6%増えた。県外客は中国地方以外をのぞいて減少しており、マイカー利用者が近場の観光地で済ます傾向が出たという。
 観光による消費金額は2・5%減の1006億円。県外客1人当たり宿泊者は2万7000円、日帰り客は1万8000円を使っている。
 調査は、観光地や宿泊施設を訪れた観光客の延べ人数から7000人のアンケートを基に観光客の実数を推計した。県観光政策課は「他県と連携し、広域的な取り組みが必要」と述べている。【小島健志】

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