福島・いわき スパリゾートハワイアンズ 日本フラ改革 世界に向け新作

11月21日8時5分配信 フジサンケイ ビジネスアイ

 「日本フラダンス文化発祥の地」として、フラのまちづくりを進めるいわき湯本温泉(福島県いわき市)のスパリゾートハワイアンズ(SRH)が、名物「グランドポリネシアンショー」をバージョンアップした新作を公開した。2006年にミリオンセラーを飛ばした映画「フラガール」、08年の舞台化の要素を取り入れながら、本場のショーを“改革”。地方から世界を目指すエンターテインメントを目指す試みとして注目されている。

 グランドポリネシアンショーは、フラ、マオリ、サモア、タヒチなど南太平洋ポリネシアの民族舞踊を、鍛え抜かれたダンサーが演じるSRHの看板ショーだ。映画「フラガール」のモデルとなり、常磐ハワイアンセンターとして開業以来、44年にわたり文化を融合させながら独自に進化させてきた。

 近年は、本場ハワイなどからも高く評価されており、新作の話題性を集客につなげたい考えだ。

 今回、封切られたショーは、優雅なフラダンスとはまったく対照的なファイアーナイフダンスで幕開けする仕掛けだ。炎のダンスと打楽器の激しいリズムが会場に広がり、続いて常磐炭鉱の苦難の歴史をつづったシーンの映像が、澄みきった音色の民謡「常磐炭鉱節」とともに画面に映し出される。

 音楽も映画や舞台の名場面で採用された名曲「トゥー・ユー・スイートハート・アロハ」「ヘウイ」、ジェイクシマブクロが映画のために書き下ろした曲「フラガール~虹を~」なども挿入し、演出に凝った。

 SRHは現在、「日本フラ文化発祥の地」の定着を目指し、いわき湯本地区や小名浜地区と協力した地域ぐるみイベント「いわきフラオンパク(温泉泊覧会)」を開催するなど、いわきの地域活性化に一役買っている。今回のショーは、「日本をはじめ海外からも集客できる品質を意識」(同)しており、地域“変革”の布石にも位置付ける。

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