11月27日22時11分配信 レスポンス
「『ゆるい』『なごみ』といったキーワードを外したんです」と語るのは、スズキ『ラパン』新型のチーフデザイナー、結城康和さん。
「『リラックス』というキーワードは不変です。ただ初代を開発していた頃は『ガングロ』『ずり下げたズボン』『アジアン家具と和モダン』など、「だらっとゆるく、キメすぎないのがおしゃれ」という時代でした」
「が、今は同じ『リラックス』に求める気分が変わってきていて、リラックス=だらっとする、ではなく、もっと楽しい気分を感じたい、気持ちよく艶やかな生活を送りたい、そういう気分を心地よく感じられることがリラックスだ、と」
「例えば、家でだらっとしてるのではなく、お気に入りのカフェに出かけてお茶したり、友達と温泉旅行に行ったり、と、もっとアクティブでワクワクするような行動の中にリラックス気分を感じたい、そんな風に、この数年でリラックス観が変わってきているかな?と感じました」
「だから新型ラパンでは、同じ『リラックス』という言葉の、そのとらえかたを、時代に合わせてアップデートさせたい。そこで『ポジティブ×リラックス』という言葉をデザインのキーワードに設定し開発しました」
「女性に取材を重ねて作ったのですが、クルマを買いたいという女性は元気です。初代の頃からも世間では若者のクルマ離れが言われていましたが、特にラパンが欲しいという女性は、ラパンにも、ラパンに乗って行動する自分の生活にも、ポジティブな愛着やこだわりがある。ですので新型ラパンでは、それをデザインに表現しました」
《レスポンス 松本明彦》