11月28日12時2分配信 毎日新聞
◇県「外国人誘致弾みを」
台湾から県内を訪れる観光客が増加する中、来年1~2月、台湾から山形空港に連続して就航する「プログラムチャーター便」が9往復することが決まった。蔵王の樹氷をメーンにした4泊5日のツアー商品は、既に台湾で8割売れたといい、県は外国人観光客の誘致に弾みをつけたい考えだ。
プログラムチャーター便は、ツアーを終えたグループが、次のグループを乗せて到着した飛行機に乗って帰国する効率的な仕組み。県内に外国からプログラムチャーター便が就航するのは初めて。
ツアーは樹氷の他、山寺や最上川舟下り、上山、天童、温海温泉などを回る。1回170人で計1530人。県はツアー商品の販売促進のための広告費援助や、空港着陸料の半額免除で支援する。
83年放送のNHKの連続テレビ小説「おしん」人気で、台湾では近年山形県の知名度が上昇。今年上半期の台湾からの観光客は前年同期比24・5%増の1万8935人となっていた。海外からのチャーター便の就航を一層促進するため、今後県は空港ビル内の入国審査システムの整備などを進めたい方針。【大久保渉】