12月5日12時1分配信 毎日新聞
県が建設を予定する最上小国川ダム(最上町)問題で、県は4日夜、反対派が代替の治水対策として主張する河床掘削の赤倉地区の温泉への影響を調べた調査結果の報告会を町中央公民館で開いた。県は「河床掘削は源泉への影響が大きい」と改めて説明。「治水対策はダムで」との考えを示した。住民ら約250人が参加した。
調査結果は「河川の水位を下げただけで湯量が減る。河床を掘削すると水位が下がり、源泉に対し著しい影響を与える恐れがある」との内容。県はこれを基に「河床掘削は困難」と説明した。10月6日に赤倉温泉地区で土のうで水をせき止め河床の土砂を取り除き、岩盤からの温泉のゆう出量や温度、地質を調査していた。【米川康】