12月8日13時1分配信 毎日新聞
地方遊説のため、6日に長崎入りして五島市、諫早市を巡った麻生太郎首相は7日、犠牲者44人を出した雲仙・普賢岳災害による火砕流で被災した島原市北上木場町を訪問。「雲仙岳災害記念碑」に献花し、犠牲者の冥福を祈った。雲仙普賢岳災害の犠牲者のため、首相が現地で献花するのは初めて。【柳瀬成一郎】
前夜、雲仙温泉で宿泊した首相は午前9時半ごろ到着。吉岡庭二郎・島原市長が被害当時の状況や、報道陣などが多数被災した「定点」の場所などを説明。その後、記念碑に献花し、黙とうをささげた。
献花後、吉岡市長は「防災は今後も国の援助が必要だと首相に訴えると、うなずいて聞いてくれました」と話した。記念碑は、07年11月の第5回火山都市国際会議に伴い、復興や防災への誓いを新たにするため建立された。
献花に先立ち、首相は雲仙温泉・小浜温泉の旅館おかみとも懇談し、地域振興に向けた訴えなどに耳を傾けた。
〔長崎版〕