水沼駅温泉センターの経営権譲渡先を募集 群馬

12月10日8時3分配信 産経新聞

 経営再建中のわたらせ渓谷鉄道(本社・みどり市)は、水沼駅温泉センター(桐生市黒保根町)の経営権譲渡先を募集する。先月の取締役会で、同センターの厳しい収支状況が報告され、休止案に代わり、同センターを経営する民間業者を公募することになった。

 同センターは平成元年12月、県企業局の管理委託で開業し、14年3月にわ鉄の直営に。当初は「駅中の温泉」として話題となった。

 だが、その後に続々と完成した日帰り温泉施設との競合などで、平成6年には24万6000人に達した年間入場者数が、19年度は7万9000人にとどまり、1260万円の赤字を計上。20年度上半期はさらに落ち込み、鉄道事業経営を圧迫しかねない状況にあるという。

 募集するのは、同センターを経営する個人または法人で、募集期間は今月22日まで。経営権は譲渡するが、施設は賃貸になる。同社では「集客のための施設を何とか残したい。応募する人は、まず電話をいただきたい。細部については相談したい」と話している。

 募集受付については、同社ホームページでも閲覧可能。問い合わせは同社(電)0277・73・2110。

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